地味子さん【降谷零】 ページ21
「…降谷さん、これ、次の案件です。」
「あぁ、そこに置いておけ。………ちょっと待て風見、今何徹目だ。」
「4です、まだいけます。」
「いや無理だろ休んでこい。この案件ちゃんと見たか?男相手のハニトラだぞ?…次はないからな。」
冷たく言い放つと、さっと青ざめてすみません、失礼します!!と仮眠室に行った風見。
…全く、これでよく公安が務まるな。
「…ハニトラ、な。おい、誰か行ける奴いるか?」
「どんな人なんですか?」
「男だ。…さすがに俺はそっちは無理だ。」
「いやいやいや!降谷さんに無理なら俺らもっと悲惨ですからね?!女性に行かせ…女性……じょ……… 」
この男だらけのむさ苦しい中に紅一点、と言うべきかなんというべきか、とりあえず1人だけ女性がいる。
情報処理能力、体術、銃の腕前など、全てにおいて完璧で、透き通った声をしている…
来栖(くるす)Aだ。
ただ、難点はその容姿である。
一度も染めたことのないような黒髪は艶があって綺麗だが、前髪を伸ばしていて前見えてるのか?状態。分厚い眼鏡をいつもかけていて髪はいつも一つ結び。いかにも地味、といった風貌だ。それに加えて口数が少ない。
でも仕方ない。男相手に男は厳しい。
「…来栖。行けるか?」
俺がそう言うと周りの奴らが正気ですか降谷さんとでも言いたげな瞳で見つめてきた。
『……相手の好みは。』
え、やるのか?正気か??そういった声がヒソヒソと聞こえてきたが俺が目線を送るとみんな黙りこくってただこちらの様子を見ていた。
「黒髪美人、清楚で大人しめの人。」
『分かりました、やります。』
まさか受けると思わなかった公安一同は次第にザワザワし始めた。
「大丈夫か、来栖。」
『はい、上司に行けるかと聞かれたら行けますと答えるのが部下でしょう?』
そう言って緩く唇に弧を描いた来栖は分厚い眼鏡を取って髪を解いて前髪をかきあげた。
…その姿に、俺らは圧倒された。
「「「っ、はあぁぁぁ?!!?」」」
『…うるさ、』
……公安の紅一点、地味子さんはまさかの超絶美人だった。
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暁(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから?降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます!遅くなってすみませんが直しておきました!! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:響 | 作成日時:2018年8月28日 21時