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辞表【降谷零】 ページ18

___ダァン!!!

『もういいです…散々だ…。どうせこの世の中男尊女卑ですよね、知ってました。今日中に出ていきます。さようなら。』


あっけに取られる男達の前で俺のデスクに辞表を叩きつけた部下の1人…水瀬A。


「本気か…?」


『えぇ。降谷さんのお気持ちはよく分かりました。もういいです。………とっても信頼してましたよ、私は。…それでは。』


ぐさり、俺の心をえぐるような発言をした水瀬は自分のデスクに戻り、片付けていた。

どうにか引き留めようとするも三徹目の頭ではうまい言葉が全く出てこなかった。


そのうちに水瀬は自分のデスクをまとめながら誰かへと電話をかけていた。


『…もしもし?…いやそうじゃないけどそんな感じ…?…うん、そんなとこ。だから泊まらせて?…ん、ありがと。…っ!!ほんと?!大好き秀一!!』

___バキンッッッ


今まで見たことないような水瀬の満面の笑みと大好き、という言葉。さらにそれが向けられているであろう人物が俺のこの世で一番嫌いな奴かもしれない。そう思った瞬間、今PCに差そうとしていたUSBメモリを折ってしまった。


…大丈夫だ、まだ何もデータは入っていない。…はず。


『じゃあまたね!…え?あ、うん。待って、じゃあ荷物そっちに送るね?…てか面倒臭い。引っ越そうと思ってたから秀一と一緒に住んでもいい?…やった!じゃあ迎えよろしく、待ってる!!』


___メキッッッ


あぁ、USBメモリ2個目がお釈迦に。


秀一って赤井の事だよな…?

水瀬と赤井の関係はなんだ…?恋人か…?

は、ふざけるな。俺の方が水瀬のこと好きだお前は黙って引っ込んでろ赤井。


…内心のイライラを悟られないようにしながら水瀬に近づいた。


「水瀬、なんで急に辞表なんか出した。」


『…なんで?そんなの降谷さん自身がよく分かってるんじゃないんですか。……荷物まとめ終わったので行きます。さようなら。お元気で。…出来るならもう二度と顔も見たくないですね。』


今日二回目の俺の心をえぐるような発言をくらって水瀬は出ていった。


…視界の端に見えたのは赤井の運転する車だった。

面影【降谷零】→←失恋【赤井秀一】


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(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから?降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます!遅くなってすみませんが直しておきました!! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月28日 21時

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