失恋【赤井秀一】 ページ17
___先日、私は失恋した。
まぁ、結果は目に見えていたのだけど。
でも。それでも、想いを伝えてスッキリしたかった。
いつも幼なじみ、妹みたいな感じ、という貴方に意識して欲しかった。
…そして。逆にYESと言われても私自身が困ったかもしれない。
何故か…？……それは私が潜入捜査するから、だ。
もしかしたら、ﾀﾋぬかもしれないこの大仕事を前に、ちゃんと区切りをつけたかった。
生きてる間に、貴方に気持ちを伝えておきたかった。…ただそれだけ。
私の所属は警察庁警備局警備企画課…__通称ゼロ、だ。
降谷さんと、景光さんが一緒に潜入する手筈になっていた。
…だから。…だから、想いを伝えて、フラれて。もう貴方と関わることなんてないとおもっていたのに。
…なんで、ここにいるの、秀一。
『…初めまして。ニューヨークよ。』
｢バーボンです。｣
｢スコッチ、だ。｣
｢…ライだ。よろしく。｣
貴方も、潜入捜査だったのね。
…気まづい。とっても気まづい。潜入捜査ならそう言ってくれれば。告白なんてしなかったかもしれないのに___。
｢ニューヨーk…… ｣
『バーボン、帰り、送ってちょうだい。私車ないのよ。』
｢えぇ、分かりました。……ライが何か言いかけてましたがいいんですか？｣
『いいのよ。ね、ライ。』
｢…あぁ。｣
『行きましょう、バーボン。』
ごめんね、秀一。
でも私、フラれた相手と話すなんてやっぱり無理かもしれない。
だってほら、今すでに泣きそうだもの。
『…すみません、降谷さん。』
｢あぁ。構わない。潜入捜査だからな、気にするな。……あのライとは知り合いか？｣
『…ちょっとした顔見知りです。そんなに、深い関係ではありません。』
___本当は、幼なじみ、だけどね。
｢…そうか。｣
運転する降谷さんの顔が少し曇っていたのは、涙で歪んだ顔を見られないように外を向いていた私は気づかなかった。
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暁(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから？降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (
レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます！遅くなってすみませんが直しておきました！！ (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：響 | 作成日時：2018年8月28日 21時
