正反対【降谷零】 ページ11
「A………?」
しゅう、いち……??
そんなわけない、と思いつつジンの胸から顔を上げ、降ろして、と言うとすんなりと降ろしてくれた。
くるり、後ろを向くと3人の男。…1人は秀一だった。
なんで、なんで秀一が。正義感が強く、FBIに憧れ、そのために頑張っていたはずでは、そこまで考え全て合点がいった。…NOC、か。
『…こんにちは。私はプリンセス・メアリーよ。好きに呼んで。貴方達は?』
「スコッチ、です。」
「ライだ。」
「バーボンです。」
ウイスキートリオね…。
『成程ね…。あ、ジンにぃ私帰ってもいい?』
「あぁ。もういいぞ。お前らもな。」
そう言われて戻ろうとすると部屋を出た所で腕を引っ張られ体が傾いた。
『なんの用、ライ。』
「A…か?」
『…さっきもその名前呟いてたわね。なぁに、貴方私のこと知ってるの?貴方の名前は?』
「………諸星大。」
少し考えてから彼は言った。きっと赤井秀一というか迷ったのだろうがそれは流石に…と判断したのだろう。
『…聞いたことないわね。私は蒼天A、それじゃあね、ライ。』
偽名=NOC説が濃くなった所で今後どうするか考えながら今度こそ歩き出した。
これで何事もなく帰れる。と、思ったのに。
『ねぇ、なぁにバーボン。こんな所までLadyに着いてくるなんて。』
「いえ、少し貴女に興味があるだけですよ。」
『あら、口説き文句?申し訳ないけどそう簡単に落ちないわよ』
クスクスと笑って流そうとした。なのに。
「…貴女のその何かを必死に堪えたような瞳が僕を惹き付けました。…ねぇ、プリンセス。貴女は何をそんなに押し込んでいるのですか?
……僕には、言えませんか?」
…落ち着け、これはハニトラだ。
見ろ、彼の瞳を。この、真っ直ぐな、曇りのない瞳。正義を物語っているではないか。
…彼も、NOC?……だめだ、疑い深くなりすぎている。
『…そんなこと言っちゃって。本当はジンにぃに気に入られているから近づきたいだけでしょ?ハニトラはだーめ。』
「…何かを押し込んでいるのは否定しないんですね?」
『…貴方には関係ないわ。またね、さようなら。』
コツ、とヒールの音を鳴らして踵を返した。
___あぁ、今日は何回引き留められればいいのだろう。背中に、温もりを感じた。
『やめて、バーボン。なんのつもりなの、さっきから。』
「…一目惚れ、じゃあダメですか。」
ひどく熱っぽい彼の声が私の鼓膜を揺らした。
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暁(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから?降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます!遅くなってすみませんが直しておきました!! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:響 | 作成日時:2018年8月28日 21時