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偶然【降谷零】 ページ13

ある雨上がりの日。…それは、本当に偶然だった。


私は雨が大嫌いで、雨が降っている日は基本家から出ない。だから今日も家で静かに本をわ読んで過ごす予定だった。

…が、お腹がすいてなにか作ろうと冷蔵庫を見ると中身がない。


嘘でしょ…昨日使い切ったんだった…。


絶望した私は仕方なく近くのスーパーに行こうと思い傘をさして家を出た。


小雨だっただけ幸運だと思おう。そう言い聞かせながらあるっているとスーパーに行く途中で雨が止んだ。

なんて幸運なんだ。ありがとう天気。お日様好き。そんなことを頭の中で呟きながら空を見あげた。

『……あ、虹…』


何年ぶりだろう。そう思ってまた足を進めると、雰囲気の良さそうな喫茶店が目に入った。


…なんだろう、すごく惹かれる。これも何かの縁かしら?

丁度お昼だし、ここで済ませて帰りにスーパーに寄ろう。


そう思ってカラン、という音と共に『喫茶ポアロ』のドアを開けた。


__今思えば、これが全ての始まりだった。




「いらっしゃいませ!おひとり様ですか?」


コク、と頷くとカウンター席に案内された。

外観だけじゃなくて内装も素敵。これからたまに来ようかしら。…というより案内してくれた男性、すごくイケメンだけど裏のありそうな顔。なんて失礼なことを考えていた。


「ご注文お決まりですか?」

『え…っと、アイスティーとハムサンド、お願いします』

「かしこまりました!」


ぱあぁっという効果音がつきそうな笑顔で厨房に戻るイケメンさん。

…イケメン怖い。


そう思っていると可愛い女の店員さんがこっちに来た。

「こんにちは!ポアロ、初めてですよね?是非常連さんになってくれたら嬉しいです!」

『ふふっ、店員さん、すごく可愛いですね!すごく雰囲気が気に入ったのでまた来ます』

「ぇ?!可愛い!?ああありがとうございます!!ぜひ来てください!!!」


あ、癒しだ。可愛い。と思っているとクイ、っと服の裾を引っ張られた感覚がした。

「おねーさん初めましてだよね?…僕江戸川コナン!おねーさんのお名前はー??」

何だこの子可愛い。急だけど可愛い。喫茶ポアロって癒し多くない?そう思いながら私は口を開いた。

『こんにちは。私の名前は降谷Aだよ。よろしくね、コナンくん』

にこっと笑って答えたはずなのにコナンくんは目を見開いてかたまり、厨房からはガシャンと皿が割れる音が聞こえた。


「安室さん!?!?」



___………え、私何かした…?

君の幸せが。【降谷零】→←ちょっと作者ですごめんなさい…


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(プロフ) - こんばんは。楽しく読ませてもらいました。地味子さんの続きが気になります。美人さんになってそれから?降谷さんとの絡みがあればなぁって思ってしまいます (2019年10月8日 19時) (レス) id: 0ef78b01fb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます!遅くなってすみませんが直しておきました!! (2019年3月8日 7時) (レス) id: 3701a0a282 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - ナンパの最後 再開ではなく再会ですよ (2019年1月1日 14時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年8月28日 21時

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