雑愛された少女は狙われています【HQ】

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「おーいA！！！一緒に飯食おーぜ！！！」




お昼の時間になると、木兎さんに大声で声をかけられた。


 


『え・・・じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・！』

 



 


今は、稲荷崎のみんなと一緒にご飯を食べるのもいたたまれなかったら、少しだけなら・・・いいかな。



そんなことを木兎さんが把握しているとはとても思えないけど、この人は周りまで楽しくさせる素敵な人だから。



 

 



そうして梟谷メンツのもとに連れられやってきた私は、木兎さんの隣に座った。


 


「あー！Aちゃんが来たぁ！」



「と思ったらまた木兎が迷惑かけてやがる！」




『いえ、こちらこそ、お邪魔します・・・！』





・・・そんな3年生たちは木兎さんとじゃれている。仲良いな。


 


 



 

「木兎さんに振り回されるなとは言ったけど・・・今回は感謝しなきゃかな。」



『！け、京治・・・』



 


・・・気がついたら反対隣に座っていた京治。




「あかーしそれどーゆーことだ！！」



「いいんですよ木兎さん、気にしないでください。」


 

 


そしてぱっと京治と目が合うと、口角を上げてニコッとされたので、私も微笑み返した。



 


 
「ふぅ〜〜〜ん？？」


 
モグモグしつつすごく口元の緩んだ表情でこっちを見てくる雪絵さん。



 


「Aちゃんようこそー！で、早速だけど赤葦との昔のこと聞かせてよ〜」



『え・・・！？』

 


 

か、かおりさんまで。マネさん2人ともすごくにやにやしてる・・・！！



 



 
 

『・・・！』



・・・私はその時ふと、朝かおりさんに言われたことを思い出した。

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