雑愛された少女は狙われています【HQ】

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今回の合宿。





他校の人たちと関わって、感じたことがある。



・・・稲荷崎の中での私の扱われ方。





決して自惚れているわけではなく、他校の人たちは私のことをお粗末に扱ったりしてこない。


稲荷崎ではそのような扱われ方をされるのは、私が何か悪いことをしているから。
だったら、理由をせめて聞かせて改めさせてほしい。





私は稲荷崎のみんなの様子を見て、侑の元に近づく。





『ねえ侑。聞きたいことが・・・』


「なんや豚」





やっぱり、その呼ばれ方といい・・・分かっていたけど、侑に声をかけたのは間違いだったかな。






 

「なあ、さっさとこれ洗ってきてくれへん？」



・・・え、いや最後まで聞こうとすらしてくれないの？




『・・・あの、その前にさ、』





少し声が震えた。お願いだから私の話を聞いてよ。



 

 



「・・・豚の話なんか聞く気ないわ。」




 



私は溢れそうな何かを、必死に抑える。




『・・・だから、私は豚じゃなくて、人間だよ。』





 


 


もうほんと、いい加減にしてよ。


 






 

 



「お前人間やったの？ならそのゴリラみたいな性格なんとかした方がええな。」




・・・その瞬間、私の中でプツンと何かが切れた音がした。

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