動き出す針（第一話） ページ5
涙side
涙「………………………」
夕方のチャイムが鳴り響く街。
夕焼けの日の光が部屋の灯りの代わりになる位明るかった。
…ピアノで寝ちゃってて、凛月が寝かせてくれたんだよね…………。
ｷｰﾝ､ｺｰﾝ､ｶｰﾝｺﾝ…………
涙「…………行かなきゃ」
地区全体に無線で鳴り響く音。
『七つの子』のメロディ。
ずっと昔から変わらない夕方を告げるチャイム。
子供は「チャイムが鳴ったら帰ってきなさい」って言いつけを守る。
守らないのは悪い子と大人だけ。
「かーらーすーなぜなくの？からすはやまにーかーわいなーなつのこがあるからよ……」
玄関でりつをまつ。
玄関の横に置いてある固定電話の台に背仲を預けてまた寝る。
「……まぁるい目をしたいいこだよ…」
あんずside
あ「………ここが…凛月くんの……家？」
大きい昔ながらの洋館。
吸血鬼が住んでいると聞けば納得できる、そんな風貌。
Knightsプロデュース週間である今日。
大きなTV番組の企画を相談をしたいってことで招かれたお家。
あ「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…
ｼｰﾝ…
いない…のかな。
凛月くんによると「あんずの方が先に着くだろうから勝手に上がってて〜」とのこと。
あ「ほんとに早くついちゃった…。」
どうしよう…。
春になったとは言え夕方はまだ寒い…。
……お言葉に甘えてもいいよね？
あ「……お邪魔しまーす…」
そーっと扉をあける。
やっぱり誰もい「…りつ……？おか………ぇ」
あ「………ぇ」
凛月…くん？じゃないよね？でも…
あ「綺麗…………」
瞳も、髪も、表情も。
同じ女の子なのにドキッとした。
？？「………っ？！！だ、れ、」
あ「あ、えっと……あんず…です」
？？「っ………、、、、、」ダッ
あ「え？！！あ、待って…？！！！！」
ｶﾞﾁｬｯ
凛「ただいま〜」
あ「あ、お邪魔してます」
凛「…………」
あ「凛月くん？」
何ていうのかな………。少し表情が硬い凛月くん。
凛「あんずさぁ…………」
「もしかして、だけど女の子と会った？」
身長この位の、ってさっき出会った女の子とおんなじ位の高さを背比べするみたいに示した。
あ「？会ったよ〜！すっごく綺麗な瞳だよね」
凛「……………やばい」
慌てて靴を脱いで家に上がる凛月くん。
あ「え？何が…………え？！！！ちょ……凛月くん？！！」
急いで二階に駆け上がって行く。
……私も追いかけなきゃ。
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悠希(プロフ) - 吹雪さん» 吹雪様嬉しいコメントありがとうございます〜！(´；ω；｀)凛月くんカッコイイですよね……！！分かります！これからも更新頑張らせていただくので、この作品をよろしくお願いします (2017年8月19日 9時) (
レス) id: 01b9eac922 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。大変だとは思いますが頑張って下さいね。凛月君が大好きなのでこの小説は嬉しいです。 (2017年8月17日 8時) (レス) id: 4c6b2a6bdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠希 | 作成日時：2017年8月3日 22時
