動き始める針(第一話) ページ15
涙side
夕方。いつものチャイムに起こされて
眠い目を擦って1階に降りた。
今日は確かりゅーじさんが来るって言ってたかな………。
涙「!ナオねぇ!」
花「お!涙〜!!!起きたかい?」
涙「うん!」
ナオねぇはまーちゃんの妹で、私とずっと遊んでくれている。
花「よかった〜!何しよっか?」
涙「んー…。ゲーム!!」
花「いいよ〜!ちょっと待ってて」
玉「涙、先に確認だけしよう?」
涙「…確認?」
隆「そう。って言っても涙がこれからどうしたいかって事。」
これ…から?
涙「………」
隆「涙は学校はどうしたい?」
涙「ぇ………学、校……?」
ドクッって心臓が大きくなったけど、まだ大丈夫。
ただ、ドキドキしてるだけだから…
隆「そう。今までは義務教育…つまり通わなくてもパスが自動的に効いた。でもここからはそうはいかないんだ」
花「ちょ…先生言い方…」
隆「言葉は少し厳しいけどね、大切なことだよ。…僕はね、涙がしたいことをサポートするのが仕事だ。だからできることは全力でしたい。その為の意思確認だよ」
涙「私、は………」
“私がしたいこと”………
ずっと憧れていた…
キラキラのサイリューム。
スタッフさんの汗。
会場の熱気。
涙「…………れーくんとりつとまーちゃんと同じ学校に通いたい…」
れーくんは入学してもいないけど。
りつやまーちゃんと一年しか同じ学校にいられないけど。
涙「高校………行きたい!」
1年だけでいい。一回だけでもいい。
りつとまーちゃんと同じステージに立ってみたい。
隆「決断できることは良い事だよ」
「ただし、やるからには絶対に諦めることは許さない。勉強や必要なことは僕がサポートする。コミュ力とか対人会話、今まで避けて通れてきたけど卒業した後に必要なことは、自分で考えて実行すること。いいね?」
涙「分かった」
隆「涙、それじゃぁ早速課だ」
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悠希(プロフ) - 吹雪さん» 吹雪様嬉しいコメントありがとうございます〜!(´;ω;`)凛月くんカッコイイですよね……!!分かります!これからも更新頑張らせていただくので、この作品をよろしくお願いします (2017年8月19日 9時) (レス) id: 01b9eac922 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。大変だとは思いますが頑張って下さいね。凛月君が大好きなのでこの小説は嬉しいです。 (2017年8月17日 8時) (レス) id: 4c6b2a6bdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠希 | 作成日時:2017年8月3日 22時