ピンチサーバー【瀬見英太】 (ページ24)

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ピンチサーバー22 ページ24

動きが止まる

図星だ。

瀬｢…なんもないけどな。｣

震えた声でそういう。

｢…わたしは英太の辛い時は支えたい。だから教えて欲しいけどな。｣

瀬｢…｣

震えた声で試合に出れないかもしれないと告げる。

どうも部活の方針に自分よりピッタリな1年生セッターがいるらしい。

春高予選はまだしも、来年からきっとその子が正セッターになるみたいだ。

瀬｢俺のトスで勝負したいって言うくだらない俺の意思は…若利やれおんには…必要ないらしい｣

悲しそうに笑う君。

｢…試合出ようよ。｣

瀬｢でも!!!!俺よりこのチームに必要とされる奴がいるんだぞ？｣

｢ピンチサーバーがあるじゃん…英太サーブ得意だって天童くんが言ってたよ？｣

泣いちゃダメだと分かっていても泣きそうだ。

瀬｢…そうだよな。正セッターじゃなくても試合に出る方はいくらでもあるよな。｣

立ち上がる英太

瀬｢話聞いてくれてありがとな!!!!今からサーブの練習するから先いくな!!!!｣

笑顔で駆けだした。