廃墟となった国の少女 final

解説2 ページ46

○きょーさん「Q」

そういって、指切りをした。

必ず帰ってくるという内容の約束でしたね。


なぜなら彼女の結末は、死だから。

夢主ちゃんがどうなるかが照らし出された瞬間でした。


kyo「なんで、違うんや…。」

ほんとに小さな疑問ですよね。


kyo「まだ…3回しか言ってへんわ…。さよならって…。」

さよならの数3回でも夢主ちゃんは嬉しかったでしょうね。


そう言ったとき、さっき分かれたあとに、指切りしたことを思い出す。

思い出していましたが、思い浮かんだことにしてください…。


いつも立派に見えるらっだぁの背中。
でも、今は不格好。

ほんとに不格好だったんだろうな。


Aの顔には、らっだぁのものと思われる雫が落ちていた。
その雫、一つ一つが、日の光に反射して綺麗に見える。
俺は、この風景を忘れられへんやろな。

これからも覚えていられるのでしょうか。


kyo「今まで…俺らを…支えてくれて…ありがとな…。こっちで…頑張った分…ちゃんと休むんやで…。それと…誕生日…おめでとう…。次また…会うときがあったら…よろしくな…。それじゃ…おやすみ…。」

此処だけ長いですね。


kyo「「今」…この時間だけの忘れ方と…明日からの生き方を…俺たちに…教えてくれや…。」

教えてほしいです。

俺たちは一心同体なんやから、教えてや…。

これを一心同体という解釈…。


俺は、そのあとも、何も言葉に出来ずに泣き喚いた。

いつもは泣かないきょーさんでもこれですよ。


kyo「分かったらとっとと立て！！」
そう言って、思いっきり背中を蹴られる。

普通に痛そうです。

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