廃墟となった国の少女 final

綺麗な景色【kyo】 ページ41

今日はAが亡くなってから、1か月がたった。

今日も何もなく1日が終わると思っていた。

でもたまたま見てたニュースから、通り魔事件が起きたと聞いた。

どうやら犯人は捕まってないらしい。

マジかよ…。

そう思ったとき、速報が入る。

速報の内容は、犯人は捕まったがすでに自決したらしい。

そして、海に刺殺された男性の遺体。

なんでこうにも珍事件がね。

そう思ったとき、どりみーから電話がかかってきた。

何事やと思って電話に出ると、

md「ｷｮｰｻﾝﾆｭｰｽ見ﾃﾀ？」

そう聞かれたから、「見てた」と答えると、

md「実ﾊ、両方ﾉ事件、通報ｼﾀﾉ俺ﾅﾝﾀﾞｹﾄﾞ。」

どりみーがそう言ったとき、少し声が震えているような気がした。

md「ｱﾉｻ、ｱﾄ生ｷ残ﾘ、俺ﾗﾀﾞｹﾀﾞﾖ。」

そう言われた。

kyo「どりみー…？どういうことや…？」

そう恐る恐る聞くと、

md「通ﾘ魔事件ﾉ被害者ｶﾞﾗﾀﾞｵｸﾝﾃﾞ、加害者ﾊ、ﾚｳｻﾝ。ﾃﾞ海ﾉﾔﾂｶﾞｺﾝﾁｬﾝ。」

そう言われた。

なんやって…？

俺らのうちの、4人がくたばってるとか…。

kyo「そうなんか…。ありがとなどりみー。」

そう言って電話を切る。

これは俺もそろそろってことやな。

正直そろそろだとは思ってたんや。

死ぬんだったらどこで死にたい？

山…。

そう思ったときいい案が思いついた。

必ず死ねる方法が。

kyo「母さん明日俺山上ってくるわ。」

そう言った。

ー−−−−−−−−−−−−−−−−−
次の日

俺は山に来ていた。

この山は、標高が高い。

そして、今日の天気は、

kyo「しっかり雨やな。」

雨の日に登山とは思うだろうが、雨の日じゃないと実行できない。

そのため、ちゃうど雨だった今日を実行日にした。

kyo「とりあえず山頂までいかなな。」

そう言って山頂まで登る。

山頂からの景色は、綺麗で、死ぬにはちょうど良すぎる程やな。

kyo「この山頂に雷が落ちてくれば最高に絶景やのにな。」

そうつぶやく。

気付いたら、空は夕焼け色になる。

とても綺麗だ。

kyo「じゃあ、そろそろ準備するかぁ…。」

そう言って能力を使うために、儀式をする。

これは、毎回思うんやけど、ほんまに痛い。

そして金融合の能力で、金属の棒を用意する。

そして、俺が近づく。

すぐ近くで雷が落ちた音がした。

次、やな。

そう思ったとき雷が落ちてきた。

それは見事に俺に直撃した。

綺麗な景色になったやろか？

どりみー、後は頼んだで。

俺の選択【md】→←一生の後悔【re】

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