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『えへへ…。』
そう言って無理に笑う。
ほんとは泣きたくて仕方ないのに…。
rd「えへへ…って…。この状況じゃ…笑えないよ…。」
そう言って俯くらだくん。
彼からは、何滴もの雫が溢れている。
『ごめん…ね…?ずっと…黙ってだけど…私さ…死んじゃうんだ…。えへへ…。バカらしいよね…。』
と、笑いながらそう呟く。
rd「えっ…?」
そう言って、私の方を向く、らだくん。
rd「今…死ぬって…。そんなのやだよ…。」
そういい、私のことを抱き締める。
rd「だって…いなくならないって…!ずっと一緒にいるって…!約束したじゃん…!なのに…なんで…!」
そう言い、私のことを抱き締めたまま泣くらだくん。
この状況だからと言っても、情けないよ…。
『ほんとに…ごめんなさい…!』
そう言って、精一杯に笑う。
死ぬときは、笑顔でってずっと決めてたから。
いつ死ぬか分からないんだ。
だから、ずっと笑ってればいいんだ。
rd「いや…俺も一回…破ったから…なんも言えねえわ…。」
そう言い後悔した表情を見せた。
rd「じゃあ…俺からも…一つ言いたい…ことがある…。」
そう言い、決心した顔を見せた。
rd「俺もさ…ずっと黙ってたことが…あるんだけど…。俺、会ったときからさ…ずっと…好きなんだ…。Aの…こと…!」
そういって、私の方を見て笑ってくれた。
『ありがとう…!私も…らだくんのこと…大好きだよ…!最後に…笑ってくれて…ありがとう…!』
そういって、私はゆっくり瞼を閉じた。
死にかたは、カッコ悪いけど、楽しかったな。
私の命と引き換えに、あの人とみんなが幸せでありますように…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
rd視点
Aが向かった方向から、爆発音が聞こえた。
その瞬間、凄まじい強風で、飛ばされそうになる。
多分爆風が流れてきたんだ。
凄まじい強風に耐えられず、目を閉じる。
そして、目を開けると、辺り一面炎の海。
rd「暑っ…。そんなことよりもA探さないと。」
そんな使命感に苛まれ、俺は自分の能力で炎を消しながら、探した。
rd「暑っ…。」
そう言い炎を消すと、近くの煙の柱の中の人影が目に入った。
ここにいるのは、俺とAと敵。
そして、敵は倒されてて選択肢から消える。
ということは、Aになる。
でも、見た感じ倒れてる…?
そう思いつつも近付いていく。
でも、ものすごく嫌な予感がする。
彼女が俺の傍からいなくなるような、そんな気がした。
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» え…もう…ほんとにありがとうございます…!!何回もこんな作品周回してくれるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです…!!作者も泣いてます…。 (7月14日 6時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - もう一回見ても泣きます…… (7月13日 23時) (レス) @page36 id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ!!ありがとうございます!!全部僕の好きな曲です!! (7月13日 0時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - 選曲上手すぎないですか??? (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
もっぴーきゃっと(プロフ) - サツキさん» え!?天才なんて勿体ないです!!全然分けます!! (2022年3月22日 1時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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