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『分かってるよ…。ほんとは辛いんだよね…。』

私は、そう語りかける。

『私が救ってあげるから…。』

そう言って、目を閉じる。

私がこの国を救うんだ。

これは、私にしか出来ない。

もう、あの日と同じ土台は出来てるから。

あとは、私が彼を助けるだけなんだ。

『私があなたを救うの!』

そう言って目を開く。

すると、姿を変えた彼に、一ヶ所だけ、黒いところが出来た。

多分あとは、あそこで…。

そう思って、そこに向かう。

そして、光の矢をもつ。

どっから出したかは、能力で好きなだけ出せるから、どうでもいい。

『このあと、少しでも生きられたらいいな…。』

そう呟き、光の矢をそこに刺した。

これで、終わり。

『最後に彼にいいに行こう。』

そう思って彼の目の前に飛んで移動した。

『これから、私の代わりに楽しく生きてね…。』

そう言って、涙を一滴流した。

それと同時に、私の前のほうが爆発した。

多分身体が膨張したから、入らない部分が爆発したんだろう。

そして、私は、見事その爆発に巻き込まれた。

正直分かってた。

あの本で、「必ず死ぬ」という言葉を見てから、ずっと。

爆発で死ぬなんてこと。

敵を倒した後の死にかたなんて、それしかないと思う。

熱い…熱いよ…。

爆発でついた炎が身体に触れる。

それに、爆発で発生した煙で、苦しく、目が痛く前が見えない。

前が見えなくて、今自分のいる位置も分かるわけがない。

ただわかることは、地面に向かって落ちて行ってるということ。

そう考えていたら、地面に体を強く強打する。

痛い…。

でもこの感情も、もうじき消える。

爆発オチなんて最悪という言葉を聞いたことがあるが、私はそうとは思わない。

これはきっと離れていても、融通が利いて、必ず4ぬ。

そういう決められたオチだから。

これが、この「鳥かごの悲劇」ってやつなんだろうな。

そう思ったときに、

rd「暑っ…。」

と言って、炎を消化する音と共にらだくんの声が聞こえた。

来ちゃったな、終焉の時が。

悲しませることは、承知の上だけど、ほんとのこと話さないとな。

それまでに、死んでないかによるけどね。

話し終わるまでに死んじゃったら、みどりくんにバトンパスかな。

あと、気持ちも伝えないとな。

でも、煙に包まれた私を見つけることはできないだろうな。

そう思ったとき、この煙の中に一人の姿が見えた。

この一人はもう決まってる。

rd「…!?なんで…?」

そう驚くらだくんだ。

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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» え…もう…ほんとにありがとうございます…!!何回もこんな作品周回してくれるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです…!!作者も泣いてます…。 (7月14日 6時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - もう一回見ても泣きます…… (7月13日 23時) (レス) @page36 id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ!!ありがとうございます!!全部僕の好きな曲です!! (7月13日 0時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - 選曲上手すぎないですか??? (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
もっぴーきゃっと(プロフ) - サツキさん» え!?天才なんて勿体ないです!!全然分けます!! (2022年3月22日 1時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楓生 | 作者ホームページ:もっぴーきゃっと  
作成日時:2021年11月25日 3時

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