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あのあと私たちは、あの量の敵と、町の人の視線に敵わず、捕まった。

ちなみに今、私は縄で縛られてます…。

でも、らだくんは…

「おい、兄ちゃん…よぉっ!!」

そう言って、暴力を振るわれている。

しかも、縛られたまんまで…。

なんで…なんでこんなことになったの…?

やだよ…見たくないよ…。

誰が好き好んで自分の好きな人の、殴られてる姿や、蹴られてる姿を見ないと行けないの…?

『ひどすぎるよ…。』

そうボソッと呟いた。

縛られてなかったら、今頃立場逆転してるんだろうな。

そう現実逃避してしまうほどに…。

苦しい…。

私も縛られて、助けられないのが悔しい…。

らだくんはただ私を守っただけなのに…。

なんでこんなことにならないといけないの…?

そう思ったとき、少しだけ、らだくんの方が騒がしくなった。

だけど、話を聞かなくても、何で騒いでるのか、すぐに分かった。

「こいつの血、青色してやがる!!!」

だよね。

らだくんの血液は青色。

そして、私は白色。

そう思ったとき、ひとつの案が頭によぎる。

らだくんと私は仲間。

だったら助け合うのが当たり前だよね。

じゃあ私に出来ることは、「らだくんを守る」こと。

これだけだ。

そして、守るんだったら、らだくんから注意をそらせばいい。

そうするには、私がまず縄をほどいて、自由になるしかない。

どうやってほどくかももう考えてあるし。

早速実行!!

そう思って、炎を想像して、縄に火を着ける。

そして、簡単に焼けたら、水を想像して、火を水で消す。

これでもう、自由。

でも、バレたら大変だから、バレないようにしておく。

正直、今すぐにでも飛び出して、注意をそらしたい。

でも、飛び出すにしては、私の周りの人が多い。

この量だったらすぐに捕まる。

でも、こう考えてる間にも、らだくんが…。

さっきから、ずっと殴られて、蹴られて…。

見てるのも辛い…。

しかも、今は、首を絞められて、宙ぶらりん状態…。

そう思った瞬間、バァァン!!と、とてつもない音を出して、らだくんが、地面に叩きつけられた。

え…?

そして、周りからは、笑い声が聞こえる。

もう、我慢できない…。

らだくんにもう傷付いてほしくない。

私が"こう"すれば、らだくんは助かるんだ。

こうなったことの発端を、私が実現させる。

『もうやめて!!』

私はそう叫んで、立ち上がった。

これで縄をほどいたのがバレたけど、らだくんを救うなら、構わないよ…。

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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» え…もう…ほんとにありがとうございます…!!何回もこんな作品周回してくれるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです…!!作者も泣いてます…。 (7月14日 6時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - もう一回見ても泣きます…… (7月13日 23時) (レス) @page36 id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ!!ありがとうございます!!全部僕の好きな曲です!! (7月13日 0時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - 選曲上手すぎないですか??? (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
もっぴーきゃっと(プロフ) - サツキさん» え!?天才なんて勿体ないです!!全然分けます!! (2022年3月22日 1時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楓生 | 作者ホームページ:もっぴーきゃっと  
作成日時:2021年11月25日 3時

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