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rd「でも、死んだんでしょ?ほんとになにがしたかったんだ?」
確かにそうだ。
食料も水分も全部持っていってなにがしたかったんだろ?
私には分からない。
私には両親の思考が読めない。
そう思ったとき、
rd「あっ!?ってか!!時間なりそうじゃん!!!」
そう言って、らだくんが椅子から勢いよく立ち上がった。
うるさいけど…。
それって、ヤバい…ってコト!?
rd「A!!早く行くよ!!」
そう言って、玄関のほうに向かうらだくん。
そして、そんな彼のほうに走ってる私。
そして、急いでる私たちに、
sm「いってらっしゃい!!」
というすーちゃん。
よく考えたら、これが最後のすーちゃんか。
かわせも昨日が最後だった。
よく考えたら、涙が出てきそうだったけど、頑張って堪えて、笑顔で、
『行ってきます!!』
と言って家を出た。
最後なのにこんなあたふたしてて、少し残念。
そのあとらだくんと一緒に、町に出る。
rd「うわっ…。今日めっちゃ人いるじゃん…。」
らだくんが言う通り、すごく人が多く、入ればすぐにでも離れ離れになってしまいそうだ。
でも、この道以外にお城に行ける道はない。
rd「しょーがないけど行くしかないよね…。」
そう言って足を踏み込む。
多分ここを走って、突っ切ろうとしてるんだろうな。
それを察して私も走る体制になる。
それを確認するなり、
rd「じゃあ…いくよ…!!」
そう言って走り出す。
誰かに当たったりしないかな…。
そう思ったとき、この行動は良くないことに気付いた。
そうだ、こんなことをしたら。
そう思ったとき、
「おい、兄ちゃん、なにぶつかってくれてんだ?」
そんな声が聞こえる。
この声の感じ、そしてこの見た目。
不良だ。
rd「ごめんなさい。僕ら今急いでて…。」
らだくんがそういうと、不良のリーダーらしき人が、私のほうを見る。
こ、怖い…。
そう思っていると、
「へー。この嬢ちゃんとねー。」
そう言われた。
でも、言い方がさっきとは違って、ねっとりとした声。
とても嫌な予感がよぎった。
そして、その不良は、私の前にしゃがみ、
「へー、結構可愛いじゃん?」
そう言った。
ここまででツッコムとすると、私が可愛いというとこだけだ。
ここまでならまだ、許せた。
でも、次に奴らが発した言葉に私は耳を疑った。
「兄ちゃん。この嬢ちゃんくれたら、今回のことはチャラにしてやるよ。」
どうやら、嫌な予感の正体はこれだったらしい。
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» え…もう…ほんとにありがとうございます…!!何回もこんな作品周回してくれるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです…!!作者も泣いてます…。 (7月14日 6時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - もう一回見ても泣きます…… (7月13日 23時) (レス) @page36 id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ!!ありがとうございます!!全部僕の好きな曲です!! (7月13日 0時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - 選曲上手すぎないですか??? (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
もっぴーきゃっと(プロフ) - サツキさん» え!?天才なんて勿体ないです!!全然分けます!! (2022年3月22日 1時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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