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sm「え…?らだお…?なにしてんの…?」
そうガチトーンで言うすーちゃんを無視して、より一層抱き締める力が強くなる。
『…ぇ?なんで…?』
なんで私は今、抱き締められてるのかがよく分からない。
しかも、あんなこと言ったのに。
そう思ってると
rd「なんでってどういうこと?」
そう聞かれた。
『なんで、あんなこと言ったのに、抱き付いてくるの…。』
そう答えると、
rd「そんなの別どうでもいいじゃん?俺はただAにいなくなってほしくないだけ。」
そう返された。
いなくなってほしくないって…。
なに?知ってるの?
私の結末を…。
そう思ってると、
rd「俺にはなんも分かんないけど、もっと俺らを頼って。嫌なことがあったなら話して。全部じゃなくていいから、俺らに伝えて。」
そう言われて、抱き締められる力が弱まったと同時に、らだくんの身体が離れる
やめてよ…。
そんなこと言わないで…。
そう思うと、なぜか自然に涙が溢れだしてくる。
でも、今回のこの事は言えない。
私の一言で、この国を救えないかも知れないから。
私が、「鳥かごを消せるのは自分だけで、そのあと死ぬ。」なんて言ったら、らだくんなら、「そんなの嫌だ!」って言って行かない気がする。
だから、絶対に言えない。
私は、この国を鳥かごから救いたい。
たとえ、自分が犠牲になろうと。
でも、代わりに何を言うか。
どうしよう。
あ、じゃあみんなと私の親のこと話した辺りから、元気がないことだし親の話をするか。
これだったら、元気のない理由だって分かるでしょ。
まぁ、本来は違うけどね。
『じゃあ、時間がないから簡潔に話していくけどいい?』
そういうと、少し嬉しそうな顔をして、頷く二人。
そして、親の話を始める。
あぁ、自分の親がこんなやつだって知られるんだ。
ほんとはよくないことなんだろうけど、それを話すことで、私は気持ちだけは楽になれるのかもしれない。
そして、みんなを頼ることもできるのかもしれない。
そう考えると、この話をするのは悪くないと思う。
そう思い親の話を簡単に話した。
そしたら、
rd「は?なに?その親?自分の子供を家に置いていって?食料も水分も全部持っていって?挙げ句の果てに、かわせに頼んで殺そうとしてた?やべえ親だな、おい。」
sm「逆に今まで生きてこれてるのが奇跡かもしれない。」
そう言って、私の味方をしてくれる。
rd「でも、死んだんでしょ?ほんとになにがしたかったんだ?」
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楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» え…もう…ほんとにありがとうございます…!!何回もこんな作品周回してくれるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです…!!作者も泣いてます…。 (7月14日 6時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - もう一回見ても泣きます…… (7月13日 23時) (レス) @page36 id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
楓生(プロフ) - リア充暗殺隊隊長のミドロさん» へへっ!!ありがとうございます!!全部僕の好きな曲です!! (7月13日 0時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
リア充暗殺隊隊長のミドロ - 選曲上手すぎないですか??? (7月12日 23時) (レス) id: 76e750bc9b (このIDを非表示/違反報告)
もっぴーきゃっと(プロフ) - サツキさん» え!?天才なんて勿体ないです!!全然分けます!! (2022年3月22日 1時) (レス) id: 17fdfdd6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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