内通者は誰 ページ16
‥
翌日。
雄英高校では緊急の会議が開かれていた。
校長「まさか雄英のセキュリティを破って侵入してくるなんて……。とりあえず、生徒達に被害がなくて良かったよ。」
相澤「メディアからめちゃくちゃ叩かれてますけどね。」
相澤の一言で場が静まり返る。
しかし、彼は事実を言っただけ。
マイク「去年までこんなこと無かっただろ。……まさか内通者か？」
またしても場が静まり返ってしまう。
13号「まさか、今年の一年生の中に……」
ブラドキング「教師の中にいるという可能性も捨てきれないと思うが。オールマイトはともかく、今年は他に新任が二人やってきた。」
ミッドナイト「千与ちゃんが内通者って線はないわね。」
マイク「そうだな。」
13号「え。なんでですか。」
ミッドナイト「あぁ。ここに来る前から知り合いなのよ。」
急に千与に対して、違うという発言が出て驚く。
ミッドナイトとプレゼント・マイクの二人はどうやら昔から、千与と面識があったようだ。
その場に、嫌な雰囲気が流れる。
セメントス「じゃあ、残るは……」
「僕抜きで会議始めるとかいじめですか。」
突然の登場に驚く教師達。
サングラスをかけた時雨である。
「どうも☆」と言って、サングラスを外す。
時雨「で、何の話してたんですか？まさか反省とか述べてたりしないですよね。我々がやるべきことは、どうやってヴィラン達が……」
相澤「今は内通者の話をしてたんだ。」
時雨「良いところ突いてるじゃないの。」
時雨のテンションは、この場の雰囲気にあっていない。
ひたすらにニコニコとしている。
校長「先に僕が言っておくけど、時雨さんが内通者ってことはほぼほぼ無いから安心して。」
時雨「噓、疑われてたの。」
相澤「この人、公安の人間みたいですよ。」
時雨「おい僕が説明するより先に言うなよ。」
不機嫌に相澤を睨む。
ただでさえ不機嫌だったのに。それを隠そうと、笑っていたのに。
時雨「そうだよ。僕は公安の人間さ。千与の護衛のために来てるんだ。以上。これ以上は話せん。」
ブラドキング「公安と護衛が任務としか分からない……」
校長「とりあえず。今回のヴィランは全員捕まったんだ。だけど警戒を緩めることは出来ない。皆、気を引き締めていこう。」
こうして、会議は終わりを迎えた。
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作者名：マリア | 作成日時：2022年11月15日 18時
