嘘 ページ7
中也side
中也「チッ…何で無ぇんだよ……」
俺は今ここにあるはずが何故か無かった書類を探していた。
他の所へと間違えて送られたのか?…そんな事を考えていると彼女の声が扉の外から聞こえてきた。
不機嫌だった俺は内心彼女が来てくれたことが素直に嬉しかった。
彼女を中に入ってこさせる…どうやら姐さんからの届け物だったようだ。
彼女から受け取った物の中身を確認すると探していた書類だった。
俺は彼女に礼を言う……所が気づいたことがある…彼女のAの目が泣いたように腫れているのだ。
中也「手前……泣いたのか?」
俺は気になり問いかける…何故泣いたのだろうか…何があったのか…彼女は応えたくないようだがもう一度問いかける。
中也「応えろ…泣いたのか?…どうしたんだよこの目……」
俺は彼女の頬に触れようとした……だが振り払われてしまった…ショックと驚きで暫く放心状態になっていると彼女否定しながら謝ってきた。
俺も慌てて謝る…何も無いはず無いだろうが、彼女は教えてはくれないだろう。
中也「手前が言いたく無ぇなら無理には聞かねえよ……」
彼女を安心させるように言葉を紡いだ…だが、彼女は何も言わない。
中也「悪かったな…仕事頑張れよ……」
俺は彼女を安心させるように優しく頭を撫でる…すると彼女は礼を言って出ていってしまった。
何故彼女は泣きそうな顔をしたのだろうか…胸がキュッと締め付けられた。
最近俺はAの本当の笑顔を見ていない…何時も何か隠しているように笑う。
まさか浮気がバレているのだろうか……だったら彼女はハッキリ言ってくるはずだ。
でも、何故拒まれた?…何故泣いた?……やはり、気づいていて俺のせいなのだろうか?。
そんな事を考えているうちに電話の着信音が鳴った。
中也「ん?なんだよ?…あ?仕事だよ仕事」
相手は浮気相手だった…正直本音を言うとなんとも思っていない相手だ…組織の不利益になる相手だから男という条件を使って今の状態に至る…それと…まぁ、これは俺の勝手な思いだが何時も何してもニコニコ笑っている相手に嫉妬してもらいたいから…それが俺の本音だ。
本当はAと、もっと一緒にいたいがあまり態度の変わらない彼女と相手を潰すための作戦を途中で終わらせる訳にもいかない…だから俺は今夜も好きでも無ぇやつと約束を交わす……。
中也「嗚呼、わかったいつもの所で待ってろよ」
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どっかのゴミ - ここで終わらせんですか? (2021年2月22日 21時) (レス) id: bce23f4963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜音 | 作成日時:2019年7月14日 2時