月が暗闇を照らす夜。
蝶屋敷を出ようと戸口で草履に足を入れている時、師範に声をかけられて私は振り向いた。
「少し夜風に当たってきます」
あまりこういうことはなかったからか師範の目が微かに開かれる。
気をつけてと言う師範に一つ頷いて私は涼しく風が流れる月夜に繰り出した。
……嘘、ついちゃったな。でも本当のこと言ったら師範は行くのを許してくれないかもしれない。
夜道を歩く途中、道端に咲いていたハハコグサを数本摘む。
きっと私は忘れない。
最期まで優しく笑いかけてくれたあの人のことを……。
あの時のことを思い出そうと、私は少しの間だけ目を閉じることにした。
***
こんにちは、氷雷ヒミツです。
初鬼滅の刃小説ですねぇ……。
原作から出すキャラはカナヲのみです。しかもほとんどカナヲの幼少期の話です。
視点は三人称一視点(最終話だけ一人称)でいきます。
評価、コメントよろしくお願いしますね。
では、つたない文ではありますがお楽しみください。
※作中で表記される「少女」とはカナヲ(幼少期)を指しています。
6月5日
文章修正執筆状態:完結
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氷雷ヒミツ(プロフ) - 由希さん» 来世では幸せになってほしいですね。コメントありがとうございます! (2022年6月4日 20時) (レス) id: ad66140e75 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - なんか……凄い感動…さゆりさん生きててほしかった…… (2022年6月1日 17時) (レス) @page18 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
氷雷ヒミツ(プロフ) - ibarakimaki2016さん» さゆりは普通に人を喰うので生かしてはおけませんね……。でも生きていてほしいと思ってくださる子が書けてよかったです。コメントありがとうございます! (2021年7月17日 19時) (レス) id: ad66140e75 (このIDを非表示/違反報告)
ibarakimaki2016(プロフ) - さゆりさん‥生きていて欲しかったな‥ (2021年7月16日 21時) (レス) id: 4220312fd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷雷ヒミツ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kawaikune/
作成日時:2021年5月17日 20時