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どやどやと体格のばらばらな男たちが食堂に集い、おのおの食事を購入し始め、級友と楽しいランチタイムを摂るころ。

食堂の中央で、ソレは行われていた。

周りと比べると死ぬほどデカい生徒と、
この世の美しいをすべて詰め込んだような生徒が向き合って、食事に手を付けずにいる。

周りの生徒はそれに気づき、唖然とする者や、いつものことと割り切る者で分かれた。

すぅ、と、美しい生徒が小さく空気を肺に装填し。
そのうるおう唇を開き、鈴を転がすような声で言葉を紡ぐ。

「…ねえ、ジェイドくん」
「はい、なんでしょう」

大きい生徒は美しい生徒をじっと見つめる。
その視線がこそばゆいのか、もじもじして、そのしろい陶磁器のような頬を紅く染める。

大きい生徒はそれがおもしろいのか、ふふっ、と小さく笑い、「少しずつで構いませんよ」と恭しく胸に手を置いた。

それに安心したのだろう、美しい生徒は深呼吸をし、うつむく。

決心したように突如、その美しい顔をあげ、
ガシャーン!!と机をぶッたたき立ち上がる。

「じぇ、ジェイドくん!!」
「はい」
「今日も、かっこよくてかわいかった!ですっ!!!!」
「ああ、…あなたの方が可愛らしくて、」
「僕は好きですがね」
「ピョエ」

美しい生徒は頬を紅潮させそういったが、大きい生徒はレベルの違う爆弾を落とし、見事に美しい生徒を落とした。


以上、これが毎日のNRCのルーティンである。

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桜峰瑠璃(プロフ) - いくらたんさん» ありがとうございます…!!!!え、まってうれしすぎて昇天しそう← 頑張ります!これからもどうぞこの作品をご愛読ください! (2021年8月13日 12時) (レス) id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)
いくらたん - めちゃくちゃ面白いです…!!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月12日 23時) (レス) id: ffe2829328 (このIDを非表示/違反報告)
桜峰瑠璃@元Yellow‐あんみつ(プロフ) - ぽんさん» いやあほんと、毎回毎回ご指摘ありがとうございます…気を付けてるんですけど、忘れてしまうんですよね…以後気を付けます!! (2021年7月23日 23時) (レス) id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yellow‐あんみつ | 作者ホームページ:あるけどめんどい  
作成日時:2021年7月23日 23時

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