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オレは流石に見ていられず、後ろを向こうとした。
しかし、ある変化に気がついた。
「お、オイオイ………………」
「嘘でしょ…………」
ガヤガヤと客の声が聞こえる。
？
女を見ると、女は死んでいなかった。
熊に喰われていたその腹は、酷かった。
『フゥーッ、フゥーッ…………………』
女はバッと熊相手に"回し蹴り"をする。
その姿は、とても恐ろしかった。
しかし不思議だったのは眼帯している左目だった。
「なんと…！喰われているのにも起き上がった、鬼塚選手ーッ！！」
女はジャンプして、熊の顔面を蹴り飛ばし、熊は血だらけで死んだ。
女はもう普通だった。
「す、スゴイ！！勝者鬼塚選手！！」
女は歩いて出口へ向かっていった。
オレ達は外へでて、裏の準備室へ向かう。
いた、鬼塚 A だ。
しかし、ひとりの男ともめているようだった。
『あ？！ふざけんじゃあねーぜ。ちゃんと言えよ………』
「し、知らねーよ、オレは言われた通りにしただけなんだッ………………」
……………
オレは黙って見えない所で見る。
『ンだと？誰に売ったッ！！加奈子を……………』
「ッ…………………………もう、死んだ」
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