ハグルマ (ページ5)

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「A、ここわかんない。」

「まどかは分かんないんじゃなくて、考えたく無いんでしょ。笑」

「あ、バレた？笑」

「『バレバレ。』」

放課後、私の家のリビングで友達のまどかと花と勉強してた。

「そーいえばさ…Aって好きな人とか、いるの…？」

『え、何、急に。』

「ほら、その…勝利くん、とかさ…」

『え、勝利？ないない。

…もしかしてまどか、勝利のこと…』

まどかは照れくさそうに頷いた。

「私は知ってたよ。笑」

知らなかったのAだけ。って花に笑われた

『そっか～…！

でも、勝利にまどかは勿体ないでしょ。』

「そ、そんなこと無いよ！！

勝利くん、かっこいいし。優しいし。

クラスでも皆を盛り上げてくれるし。

でも、ひとつ聞いていい？」

『ん、何？』

「…

Aにとって、勝利くんはただの幼馴染みだよね？

本当になんとも思ってない？！」

まどかの真っ直ぐな瞳が、

少し、恐かった。

『本当になんとも思ってないよ、ないない。笑』

するとまどかは心から安心したような表情になって

「良かったぁ～…」

なんて、呟いた