ハグルマ (ページ4)

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うつ向く私の両頬を

勝利は強引にむにって掴んで目が合う

「お前、バッカじゃねーの。」

『いひゃい。』

「そんな、

新しいお母さんです。

さぁ、私達は今日から家族です。

なんてある日、急に言われて

ホイホイ、はいそうですか。なんて言える

そんな要領良い人間なんていねーよ」

『ひょうり、ほっぺいひゃい。(勝利、ほっぺ痛い)』

「虹は、下向いてちゃ見つけらんねーぞ！」

そう言うとやっと離してくれた勝利

ほっぺがジンジンする。

『…

てか、良いこと言うじゃん勝利の癖に』

「癖に、は余分だっつーの。笑

あと、明日朝練ないから迎えいくわ。」

『あれ、珍しいね。朝練無いなんて』

「うん、なんか顧問の子供が熱出した？とかで

忙しいんだと。」

『そうなんだ、大変だね。』

「ホント、いい迷惑だよなー」

『こら、そんなこと言わないの』

「へーへー。じゃあ、明日はちゃんと俺が来るまでに準備しとけよ。」

『はいはい、おやすみ。』

「おやすみ。」

勝利は窓から自分の部屋に戻って行った

風磨「ふぅーん…勝利くん、ね。」

もうここから、既に

歯車は

狂い出していたんだ。