検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:586 hit

1. ページ1

お母さんが死んだ。






綺麗で、料理が上手で、お洒落で、自慢のお母さんだった。









その日はとっても寒い冬の日で











14年前、私が生まれた日だった。









信号無視のトラックにはねられた母の鞄には









私への誕生日プレゼントが見つかった。









血まみれの小ぶりな箱からはネックレスが出てきて








一つ









また一つ







私の涙が床に水溜まりを作っていった。



















そして、それから3年後









その日も寒い冬の日で








17年前、私が生まれた日









お父さんに連れて来られたのは高級そうなレストラン









昨日のお父さんの





お前の誕生日祝いのついでに会わせたい人がいる。








って言葉に





何となく勘づいてた私は







目の前に座る見たことない女の人と



私より少し年上に見える男の人にそれほど動揺しなかった。









「初めまして。北川愛子って言います、こっちは息子の風磨」



紹介された、風磨?さんは小さくお辞儀した









『菊池Aです。』








「Aちゃん?私は貴方のお父さんと真剣にお付き合いさせてもらってます。それでね…」








愛子さんとお父さんは微笑み合って









「父さん、愛子さんと再婚しようと思うんだけど、どうかな。」




「私をAちゃんのお母さんにならせ『いいよ。』






『…いいと思う。お父さん、おめでとう。』









そしたら、お父さんも愛子さんも風磨さんも嬉しそうに笑ってた









その時、お母さんが死んでから久しぶりにお父さんの本当の笑顔を見た。

2.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:love | 作成日時:2015年11月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。