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お母さんが死んだ。
綺麗で、料理が上手で、お洒落で、自慢のお母さんだった。
その日はとっても寒い冬の日で
14年前、私が生まれた日だった。
信号無視のトラックにはねられた母の鞄には
私への誕生日プレゼントが見つかった。
血まみれの小ぶりな箱からはネックレスが出てきて
一つ
また一つ
私の涙が床に水溜まりを作っていった。
そして、それから3年後
その日も寒い冬の日で
17年前、私が生まれた日
お父さんに連れて来られたのは高級そうなレストラン
昨日のお父さんの
お前の誕生日祝いのついでに会わせたい人がいる。
って言葉に
何となく勘づいてた私は
目の前に座る見たことない女の人と
私より少し年上に見える男の人にそれほど動揺しなかった。
「初めまして。北川愛子って言います、こっちは息子の風磨」
紹介された、風磨?さんは小さくお辞儀した
『菊池Aです。』
「Aちゃん?私は貴方のお父さんと真剣にお付き合いさせてもらってます。それでね…」
愛子さんとお父さんは微笑み合って
「父さん、愛子さんと再婚しようと思うんだけど、どうかな。」
「私をAちゃんのお母さんにならせ『いいよ。』
『…いいと思う。お父さん、おめでとう。』
そしたら、お父さんも愛子さんも風磨さんも嬉しそうに笑ってた
その時、お母さんが死んでから久しぶりにお父さんの本当の笑顔を見た。
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作者名:love | 作成日時:2015年11月22日 1時