【文スト】少し長めの短編集。

1.無自覚【国木田独歩】 ページ6

今日も私の彼氏である国木田さんと一緒に通勤中です。




清々しい朝で気持ちがいい。






告白したのは私。国木田さんは理想が高いし絶対振られると思ったけど赤面しつつ了承してくれた。





「A。変な男には絶対に着いていくなよ。あと太宰も一応変な男リストの一員だ。」




『はいわかりました。太宰さんもですか。』






私はおかしくて少し笑いつつ国木田さんの話を聞いた。私のことを心配してくれている。優しい。







「おはようございます。」『おはようございます。』






探偵社に付けばドアを開けては皆さんに挨拶をする。






「今日も仲良くご通勤かい？国木田、相当骨抜きにされちゃってるねぇ。」






与謝野女医は楽しそうに笑うと私に近づいて頭を撫でては私に微笑んだ。






「与謝野女医、毎日からかってきますね。……A。昨日の報告書を頼む。」



『はい！』



「だって国木田の反応と言ったらそりゃ百面相で面白い。」






与謝野女医はおかしそうに席については笑った。







「そ、そんなにですか。」



「ああ。そんなに、さ。」






二人とも仲がいいな、なんて微笑みながら見つめてそして私はパソコンに向かって報告書を仕上げる。






敦くんが報告書を作成しているようだが苦戦しているみたいなのでそばに行き、近くの椅子に座っては隣で丁寧に教える。、






敦くんは優しくていい子。飲み込みも早い。将来有望だな、と思いつつもできたら嬉しそうにする敦くんをみては私も嬉しくなる。







すると国木田さんがやけに見ているような気がしたので国木田さんの方を向くと目が合うので嬉しくてつい微笑んでしまう。、






すると国木田さんはメガネをかけ直す素振りをしてはまた仏頂面にパソコンへ向く。






て、照れ隠しなのかな。だといいんだけど。









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