合宿前オリエピ-潜入編 終 ページ41
渾身の力でファイアートルネードを放ち、着地した瞬間に彼の方へと走り出そうとしたところで、前はとつんのめって一回転して転ぶ。
右足に上手く力が入らなかった。足の酷使によるものだろう。
アフロディくんは、いつのまにやらふしゅうと空気の抜けるボールを見下ろしていた。
ふ、防がれてる〜〜〜流石一期ラスボス〜〜〜！
私はその場で座り込み、彼を見上げた。焦点が合わないままに彼は私を見下ろしていた。
「今、のは‥‥？君は‥‥いや、僕は、僕、は？」
少し錯乱したように髪をかき上げたかと思うと、私へと近づき、彼が持っていた方のサッカーボールを地面に置く。
そのまま彼は足を振り上げ──アフロディくんはその場に崩れ落ちた。
ゆっくりと立ち上がり近づく。すうすうと寝息が聞こえる。
「せ、成功した‥‥」
私は、
あっぶな〜〜〜！
最初っからサッカーで彼に勝てると思ってない。一番に彼を無力化できるのは私が持つ腕時計型麻酔銃くらい。だから、彼が知っている可能性の高いファイアートルネードを見せて、照準を合わせる時間稼ぎにしようかと思っていたけど‥‥錯乱してるみたいだし、必要なかったかもしれない。
彼の腕を取って持ち上げる。いわゆるお姫様抱っこだ。今の身体能力なら問題ない。取り敢えず壁にもたれさせておく。
「さて」
私はここまで聴こえるようになったサイレンの音に頰を引きつらせた。
「逃げよう」
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黒牡丹(プロフ) - 焔さん» 好みと言っていただけて本当に嬉しかったです。書けないことになれば、とにかく頭の中に思い描いていたネタだけでも箇条書きにしてでも投稿はするつもりです。嬉しく優しいお言葉、本当にありがとうございます。 (2020年7月23日 12時) (
レス) id: 51616291f0 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 黒牡丹さん» レスありがとうございます。黒牡丹様が帰ってきてくださって、今の心境を教えてくださっただけでも嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 焔さん» コメントありがとうございます。お話の続きを私自身が書くのは無理だと悟ってしまいました、申し訳ありません。なんとかして、彼女の物語を完結させたいと思います。どうか、よろしくお願いします。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます。何度もコメントしてくださっていたのに、本当に申し訳ありません。私の手から離れるかもしれませんが、それでも一度思い描いた物語として皆様の元に届けたいと思っています。読んで頂いて、本当にありがとうございます。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます。こんな形でのコメント返信申し訳ありません。せめて、物語として皆様の目に触れるようにしたいと思います。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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