155話 ページ11
取り敢えず、一度兄さんと話してみろ。それまでは兄さんの言った通りに言わないで良いだろう、と風丸君から言われたので、当面の指針はそれで行こうと思う。
風丸君が言うなら多分間違いないだろう。盲信気味？ちょっと何言ってるか分からない。
あの希望と太陽の化身のような兄さんを理解しているのは個人的に幼馴染である風丸君が一番だと思っている。
私はいまいち主人公格では無いので、兄さんの取りそうな行動は分かるけど、理解出来るかって言われるとまた微妙なのだ。
私はそんなに希望希望していない。たまに自分の中身が兄さんと比べて汚くてすみませんってなる。中身だって歳だけ数えると成人超えだし。
「とっくに見つかってるんだけど？」
私は、理事長室でわちゃわちゃしている皆を部屋の外から覗いた。
何でも、新しい必殺技を得る為に兄さんのお爺さんの秘伝書がどうとかの話らしい。
が、兄さん達を止めるよりも雷門さんに報告した方が良いと判断したのだ。
流石に何の許可もなく盗み紛いはだめだわ。
「え、り、リコ？というかなんで雷門が」
「いや、これはその、えっと」
わたわたと慌てる皆に雷門さんが溜め息をつく。
それから、申し訳無さそうに両手を合わせる私を見て「全く……」と言った。
「まあ、円堂さんが報告してきただけ良いとしましょう。貴方達が探しているの、これでしょう？」
「じいちゃんの秘伝書！」
そう言ってノートをかざした雷門さんに、兄さんが興奮のあまりひったくるようにそのノートを手に取る。
それに気を悪くすることもなく雷門さんは眉を下げた。
「でも意味無いわよ」
「なんで？」
「読めないもの」
一斉に驚いた皆に、私は苦笑いするしかなかった。
「暗号で書かれてんのか？」
「外国の文字っスかね？」
「いや、おっそろしく汚い字なんだ……！」
そう断言した風丸君に私はせやなと心の中で頷くしかなかった。
君、何度か兄さんに特訓ノート見せられてるもんな。そして平然と使っている兄さんに困惑してたもんな。
そしていくら私の頭でも、読める文字の限界はある。
これは、無理。
後書き
生きてますすんません！！！！
指名手配無しルートでイナアレイナオリ考えたら主人公病みかけで鬼道さんがヤンデレ風味で共依存関係になるとかもう分かんねえなこれ。
なんでダーク方面になるんだ？？
もっかい練り直さねば……。
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黒牡丹(プロフ) - 焔さん» 好みと言っていただけて本当に嬉しかったです。書けないことになれば、とにかく頭の中に思い描いていたネタだけでも箇条書きにしてでも投稿はするつもりです。嬉しく優しいお言葉、本当にありがとうございます。 (2020年7月23日 12時) (
レス) id: 51616291f0 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 黒牡丹さん» レスありがとうございます。黒牡丹様が帰ってきてくださって、今の心境を教えてくださっただけでも嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 焔さん» コメントありがとうございます。お話の続きを私自身が書くのは無理だと悟ってしまいました、申し訳ありません。なんとかして、彼女の物語を完結させたいと思います。どうか、よろしくお願いします。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます。何度もコメントしてくださっていたのに、本当に申し訳ありません。私の手から離れるかもしれませんが、それでも一度思い描いた物語として皆様の元に届けたいと思っています。読んで頂いて、本当にありがとうございます。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます。こんな形でのコメント返信申し訳ありません。せめて、物語として皆様の目に触れるようにしたいと思います。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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