魔法☆怪盗ジュエル(出演者以外全部私) (ページ5)

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プロローグ 4 少女はページ5

いっそのこと私が自分で色々と作ってやろう。

そう考え、早速私は構想を練るに至った。

何しろ今は魔法少女、いやイメージとしては魔法使い(チート)に近い。
何だって出来る気がする。

彼女は気付いていなかったが、不老になったことにより、その思考はある意味で神よりに近づいていた。
恐らく永遠の命を手に入れたことによる、神からのオプションのようなものだろう。
精神構造が若干作り変えられ、永遠の時を過ごしても耐えられるようになっていたのだ。

だがしかし。
神の思考寄りではあるが、元は人間。
娯楽の無さに耐えられず、彼女は自分から娯楽を作るに至ったのだ。
だが今はそれは置いておこう。
とにかく、彼女は今非常に娯楽に飢えていた。

それこそ、
無関係の中学生を巻き込み暇を潰そう(・・・・・・・・・・・・・・・・・)と思うくらいには。

とはいえ、彼女からすると善意でしかない。
幼い頃魔法少女に憧れるのは、少女なら誰だってあるだろう。
それに中学生を巻き込み、あまつさえ騙すようなことであろうとも、それは彼女にとって善意でしかないのだ。

そう。
この現実世界において彼女は、
かつての自分と同じく魔法少女に憧れる少女を"主人公"とした、「物語」を作ろうとしているのだ。