46話: 微 勘違い ページ47
(好きだったキャラにこんな風に丁寧に褒められるとか拷問というか恥ずか死ぬというか・・・)
精神年齢的にはこんな下の子に褒められてここまで恥ずかしいとか何だか不甲斐ないような不思議な心境である。
とは言え、この質問の答えは決まっている。
もう顔が熱くない事を手を当てて確認してから、深く、深くお辞儀をした。
「ありがたい申し出ですが、お断りします」
「・・・理由を聞こうか」
顔を上げ、特に驚いた様子も無い鬼道さんに、逆にこっちが面食らう。
「・・・驚かないんですね」
「お前の苦労が、試合でよく見えたからな」
・・・ん？
少し言い方に違和感を感じ、眉をひそめる。
「お前がチームを転々としている理由だ。お前の能力はあまり歓迎されるものではないのだろう」
んん・・・？
「お前は・・・今回の試合の様に、チームの中では、能力のお陰でいつも孤立していたんじゃないのか？」
・・・・んんんん？？？？
えっちょっと待って待って待って待って？？
鬼道さんの目自体は見えないが、その声色から悲しみや憐れみといった感情が滲み出ているような気がする。
あれ・・・これなんか凄い勘違いされてないか？
勘違いというか温度差というか。
私が転々としてたのは、単純にあまり大声で言えない大人の事情というやつなんだが。
いやまぁ結構歓迎されなかった選手とかもいたけれど。
今回は私が出しゃばってしまったのと、不運が重なり、こうなってしまっただけで。
友好的な選手はちゃんといたし、むしろ守兄さんのおかげでそこそこ仲良く出来ていた。
兄さんマジ兄さん。
「マネージャーだから、と侮られるが故に、能力を見せればさっきの様にチームメイトから恨まれる。お前は・・・信頼できる仲間が、居ないのだろう」
顔を覆うのを必死で抑える。
(んっんん〜〜〜〜〜？？？？)
やばい。なんかもう、どう反応すれば良いのかわからない。
まさか、こう・・・鬼道さんがこう勘違いするのは完璧に予想外だった。
あながち間違いではないかもしれないけれどなんというか、違う、そうじゃないというか。
深く息を吸って気持ちを落ち着ける。
間違ってはいないのだ。
ただ、鬼道さんが考えているのと実際の温度差が絶望的に激しいだけで。
この場合どう対応すれば良いのか。
否定するのは・・・この流れだと信じてくれない気がする。
だからといって肯定するのも、私のメンタル面ではきっつい。
沈黙は肯定だと捉えたのか、鬼道さんは話を続ける。
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黒牡丹(プロフ) - カノンさん» 遅れてすみません、コメントありがとうございました。鬼道さんは私もとても大好きです。なんとかくっつくところまでは。 (2020年8月11日 22時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - はじめまして！私も鬼道さんが大好きです！続きが楽しみです！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: e557ed7412 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» 行間ですか……。やっぱり結構開けた方が読みやすいですか。ちょっと書き方見直してみますね。表現力があると言ってもらえてとても嬉しいです。こうやっての人からの評価って貴重なので、今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» ほむほむ、成る程…コメントありがとうございます！設定は割と初期段階で決まってて簡単に決めたので、そう言われると何だか不思議な気持ちですねえ。実は他の小説ってあまり読んでないので、設定の良し悪しあんまり分からないのでそう言ってもらえるとありがたいです。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 2つ目は…そうですね、行の間が少し狭いと感じました…。少々狭くて読みづらいと私は個人的に感じました。ですが、文の表現力はとてもあったと思うので、行を開ければとてもいい作品だと思います！！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 249a1a4653 (このIDを非表示/違反報告)
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