31話: チームの状態 ページ32
『か、勝ったぁぁぁぁぁぁーーーーー！！！○○○クラブチーム、決勝戦進出決定ーーーーー！！！！！！！』
『次の対戦相手は歴戦の王者、帝国学園となります！！！！！！』
息を切らしているコート上の皆。
すると、私の入っているクラブチームの選手が、喜色満面でキャプテンに駆け寄っていくのが分かる。
まさに青春の一ページを見ているかのようだ。ただし、そのページに私は入らないが。
マネージャーとして、精一杯サポートはさせてもらった。
といっても、やらせてもらったのは練習メニュー作りや、戦術に対してのアドバイスのみ。
全くといって記憶に引っかからなかったから、私のチームの彼等は恐らくモブの立ち位置に当たるんだろう。
それでも、基礎の身体能力を鍛えさせてもらったので、そこらのチームには身体能力だけは()負けない自信がある。
問題は、決め手になる必殺技が全く無い。
なので、今のところは相手チームから守りに徹して、体力と必殺技を消費させるだけさせてから一気に攻める戦法だ。
身体能力だけなら帝国学園にも迫るというデータが出ている。
それ以外がアレなので、まぁ恐らく負けるだろうな、と考えられる。
鬼道さんの戦術は、弱冠十三歳にして見事といえる戦術であった。
帝国学園は個々の選手の力が強く、中々クセのある選手が多い。
それが鬼道さんの指示によって協力して戦ってくる。
基本的には、相手の選択をどんどん潰していき、帝国学園全員の選手は鬼道さんの指示をこなせる程度に強いので、戦術の幅を広げていっている感じだ。
なるほど相手からしたら悪夢だな。
恐らく、このチームは負ける。
私が戦術をアドバイスするにしても限界はあるし、何よりテクニックの差や経験の差。
私たちに勝てる要素がほとんどない。
喜んでいる彼等を見ながら、そんな事を考えている自分に嫌気がさしてきて、一人溜め息をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒牡丹(プロフ) - カノンさん» 遅れてすみません、コメントありがとうございました。鬼道さんは私もとても大好きです。なんとかくっつくところまでは。 (2020年8月11日 22時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - はじめまして！私も鬼道さんが大好きです！続きが楽しみです！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: e557ed7412 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» 行間ですか……。やっぱり結構開けた方が読みやすいですか。ちょっと書き方見直してみますね。表現力があると言ってもらえてとても嬉しいです。こうやっての人からの評価って貴重なので、今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» ほむほむ、成る程…コメントありがとうございます！設定は割と初期段階で決まってて簡単に決めたので、そう言われると何だか不思議な気持ちですねえ。実は他の小説ってあまり読んでないので、設定の良し悪しあんまり分からないのでそう言ってもらえるとありがたいです。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 2つ目は…そうですね、行の間が少し狭いと感じました…。少々狭くて読みづらいと私は個人的に感じました。ですが、文の表現力はとてもあったと思うので、行を開ければとてもいい作品だと思います！！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 249a1a4653 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
