21話: 小学六年生、面倒な・・・ ページ22
小学六年生。
「っだぁ！」
今日も今日とて兄さんは一人でサッカーの練習をしている。
一ヶ月前にとあるクラブチームから抜け、そこからずっとこの練習だ。
小学五年生ごろから、私たちは決まったクラブチームに所属していない。
何度も何度も兄さんはクラブチームから大人の事情で抜けさせられた。
本当に、努力を重ねている兄さんをコケにしている大人に反吐が出る。
自分の事だけを考えて子供たちを省みない。
少なくとも私が見た大人はそんな人達ばかりだった。
「・・・いっ・・・？」
突如頭に鈍痛が走り、思考が中断された。
何だ？今の。
それにしても、原作の守兄さんってよくこんな環境下で真っ直ぐ成長したなぁ・・・。
私ならものすごくひねくれて育つ自信がある。
それもひとえに両親の教育の素晴らしさにあると思う。
いや、守兄さん自体の性質もあるけれど。
にしても、どうしたもんか・・・。
実は、最近そこらのチームを転々としていたせいか、変な噂が立っているのだ。
私がそれを聴いたのもたまたまなんだけども。
マネージャーとして頑張るためにも、遠慮なく天帝の目を使い、頭脳を活かして色々やってたからだろうか。
まさに廃スペックと呼べる私の仕事ぶりは小学六年にしては異様に写ったのだろう。
自分でも自覚はしている。
一緒に行動していたせいか私と兄がセットとして扱われている部分もあるようだ。
だが、私の方が化け物扱いされているように聴こえた。
少し落ち込んだのは内緒だ。
兄さんのおろおろした顔が可愛くて二分後には復活したけど。
しかし、この噂何気に厄介なのだ。
私としてはまだまだ未熟な部分が多いと思っているので、
もしかしてあの噂の・・・？
みたいな感じで期待されても困る。
兄さんも、好奇と期待の視線に晒されてすごく戸惑っていた。
おのれ兄さんに不愉快な思いをさせるとは噂許さん。
だが、私のインパクトの方がどうやら強いらしく、兄さんの方はあまり噂になっていなかった。
私達だと知られていて、名前まで特定されているのはまだ雷門小学校の中でも一部、風丸君などのみ。
でも、更に広がるとなると・・・
「・・・どうにか噂を止めないと。」
「ん？リコ何か言ったか？」
思わずポツリと呟いてしまっていた。
「いや、何でもないよ？気にしないで」
「そうか？なら良いけど・・・ところで、じいちゃんのノートにさぁーーーーー」
ごめん兄さん。内容が分かるうんぬんよりまず文字が分かんない。
22話: とある噂→←20話: 小学五年生・・・やっぱダメかぁ
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黒牡丹(プロフ) - カノンさん» 遅れてすみません、コメントありがとうございました。鬼道さんは私もとても大好きです。なんとかくっつくところまでは。 (2020年8月11日 22時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - はじめまして！私も鬼道さんが大好きです！続きが楽しみです！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: e557ed7412 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» 行間ですか……。やっぱり結構開けた方が読みやすいですか。ちょっと書き方見直してみますね。表現力があると言ってもらえてとても嬉しいです。こうやっての人からの評価って貴重なので、今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» ほむほむ、成る程…コメントありがとうございます！設定は割と初期段階で決まってて簡単に決めたので、そう言われると何だか不思議な気持ちですねえ。実は他の小説ってあまり読んでないので、設定の良し悪しあんまり分からないのでそう言ってもらえるとありがたいです。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 2つ目は…そうですね、行の間が少し狭いと感じました…。少々狭くて読みづらいと私は個人的に感じました。ですが、文の表現力はとてもあったと思うので、行を開ければとてもいい作品だと思います！！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 249a1a4653 (このIDを非表示/違反報告)
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