17話: 足りない物は？ ページ18
どうにかして私も役には立ちたいのだ。
マネージャーは世界で闘う・・・なんだったか、世界選手権では置いてかれはしていなかったけれど・・・やっぱりそれでも、兄さんの為に出来る限りのことは出来るようにしたい。
その為に私に足りないのは二つ。
一つは、サッカーについての知識や経験。
これは言わずもがなだろう。
前世でサッカーなんてほとんどやったことなど無い。
ルールなんて、十一人でやる事以外では特段覚えていないのだ。
だが、単純にルールを覚えるのは良いが、肝心のところでこれを発揮できなければ意味が無い。
常に冷静に判断を下す為にも、マネージャーとして、また少しはサッカーの経験も必要だろう。
もう一つは、マネージャーとして活動する以上、選手を
雷門イレブンの皆は、基本的に怪我をしても心配をかけまいと我慢する事が多かったように思う。
そんな時に、フィールドから引きずり出してでも休ませるのはマネージャーの仕事のはずだ。
二つとも一朝一夕で身につける事が出来るものでは無い。
今の内から努力しておいて損は無いはずだ。
特に、観察眼なんてものは実際に人を見ないと分からない。
どうにかして見抜ける方法を探したいのだ。
「うあぁっ！」
「・・・ッ！兄さん！？」
思考の海に沈んでいると、兄さんはタイヤに吹っ飛ばされて後ろの木に叩きつけられてしまった。
(しまった・・・！もっとちゃんと兄さんを見てれば止められたのかもしれないのに・・・！)
後悔しても遅い。
慌てて兄さんに駆け寄ると、兄さんは木の根元でぐったりしている。
サーッと顔から血の気が引いて、膝をついて肩に触れて揺らす。
「兄さん、兄さん！大丈夫！？私が分かる！？」
肩を大きく上下させているが意識を取り戻す気配はない。
どうすれば、
一体どうすれば・・・
荒い息をしている兄さんの様子を少しでも見逃しまいと目に意識を集中させる。
(え？)
突如目の奥が熱くなり、"何か"が私の目に見えてくる。
(何・・・何だ、これ・・・)
と思った瞬間。
頭に流れ込んでくる莫大な情報の波に呑まれ、
次の瞬間には私の意識は消えた。
"「特別」が欲しいと、お前はそう願うのか"
"ならばもう一つ石を投げてみるとしよう"
"本来ならば、投げる事の出来る石は一つのみ"
"しかし、二つの石を持って、どれだけの影響を世界に及ぼすか"
"世界の「修正力」を観測するには丁度良いかもしれない"
18話: どうしてそうなった→←16話: 超次元だからね仕方ないね
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黒牡丹(プロフ) - カノンさん» 遅れてすみません、コメントありがとうございました。鬼道さんは私もとても大好きです。なんとかくっつくところまでは。 (2020年8月11日 22時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - はじめまして！私も鬼道さんが大好きです！続きが楽しみです！ (2019年9月25日 10時) (レス) id: e557ed7412 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» 行間ですか……。やっぱり結構開けた方が読みやすいですか。ちょっと書き方見直してみますね。表現力があると言ってもらえてとても嬉しいです。こうやっての人からの評価って貴重なので、今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 美怜さん» ほむほむ、成る程…コメントありがとうございます！設定は割と初期段階で決まってて簡単に決めたので、そう言われると何だか不思議な気持ちですねえ。実は他の小説ってあまり読んでないので、設定の良し悪しあんまり分からないのでそう言ってもらえるとありがたいです。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - 2つ目は…そうですね、行の間が少し狭いと感じました…。少々狭くて読みづらいと私は個人的に感じました。ですが、文の表現力はとてもあったと思うので、行を開ければとてもいい作品だと思います！！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 249a1a4653 (このIDを非表示/違反報告)
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