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陽「でも、僕も言われたかも。
“花札の耳飾り”がどうのこうの〜って。
まあもちろん無視したけどね!」
楓「あんな兄をもつと大変ですね」
陽「いやそれは楓もだよね!?」
楓「あっはははは..........」
もうだいぶお疲れである。
いつも以上に目が死んで、乾ききった笑い声がなんとも哀しい。
陽「あちゃー、目の焦点定まってないよー?
そんな楓のためにぃ〜......じゃーん!
これを見て!」
楓「.....
目に生気が戻り、声のトーンが上がる。
ついでにいうと後ろに星が見える気がする。
無表情ではあるが雰囲気がガラリと変わった楓に、陽も思わず笑顔になった。
陽「そういえば、僕たち以外にも人間を喰わない鬼が現れたんだって」
楓「そうなんですか.....それは.....良いことですね.....会う機会が.....あればいいのですが.....」
陽「そうだねぇまずは羊羮を食べながら話すのをやめよっか。
確かその鬼を連れてるのが、さっき言った花札の子なんだ」
こんな感じ、と陽は紙に朝日の花札を書く。
すると、羊羮を口に運んでいた楓の手がピタッと止まった。
楓「俺、その子に会った気がします」
陽「え?」
2体の間に暫く沈黙が流れる。
楓「無惨さんには」
陽「言っちゃ駄目だよ?」
楓「分かってますよ」
この弟、どこまでも無惨の事が嫌いなのだ。
今日もこうして、無惨の知らないところで妹弟たちは結束力を高めまくっている。
______
妹弟たちは、全員珠代の手によって体を弄られて無惨の呪いを解除しています。
無惨はそれに気付いていますが、妹弟たちが離れる様子もないし、何より妹である優ちゃんに嫌われたくないので特に何も言ってきません。
超絶シスコンな無惨様 (笑)
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零(プロフ) - ケチャップさん» コメント有難う御座います!これからもどんどん辛辣になっていきます(笑)。ちょくちょく覗いていただけたら嬉しいです! (2019年12月12日 6時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 妹とかが辛辣なのめっちゃ面白い (2019年12月10日 17時) (レス) id: 0399b1d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 2人で頑張りましょう! 体調には気を付けて........! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
冷月 - こんにちは。作者の冷月です!今日から私も更新がんばります!!!! (2019年11月30日 3時) (レス) id: 0628a6c5b2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 申し遅れました、零って書いてありますがこのはです。 (2019年11月20日 20時) (レス) id: 6fa178c93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷月、このは | 作成日時:2019年11月7日 15時