【短編集】上弦＋αには妹弟がいるようです

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椿「私､これでも100歳は越えてるから」





　何の躊躇いも無くサラッと衝撃発言をした椿。炭治郎､伊之助は驚きのあまり絶句していたが､善逸はポンと手を打つ。



善「あぁ､他の隊士が言ってた“鬼化しなかった少女”ってもしかして椿ちゃんのこと？」


炭「...詳しく教えてくれ善逸」


善「詳しくって言われても､隊士が噂してるのを聞いただけだよ。

　血を与えられても鬼化せず､永遠の命だけを持つ女の子がいるって」



　善逸の言葉に､椿は軽く頷く。



椿「あぁ､私の事だよ。

　
　どうしたの？切ろうとしないの､私の頸」


善「何で切るの？」


椿「今までの人の殆どは､切りかかってきたから。お前は人間じゃない､鬼のなり損ないだーって」


炭「椿は人を喰ってないだろ？血の匂いがしない。人を守り鬼を狩っているのなら､椿は人間だよ。肉体は違っても､心は人間だ」


椿「...そっか。柱の人たちと同じ事を言うんだね」



　椿が纏う雰囲気が少し和らいだ気がした｡その顔に笑顔が戻る。



椿「炭治郎たちは五感が優れているんだっけ。私はみんなにはどう見えてるの？」


炭「そうだなぁ...。椿からは男前の匂いがするぞ！」


善「あ､なんか分かる。ついていきたくなるというか､頼りたくなるというか...」


伊「副親分の座を与えてやってもいいぞ！親分はオレだからな!!」


椿「それは褒めてるのかな？」





　そう返す椿も､なんだかんだで嬉しそうに笑っている。









　鬼殺隊・椿の日常は､これからどんどんにぎやかになりそうだ。

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