第45幕 ページ46
茶那ｓｉｄｅ
皆さんの準備が終わったようなので私の故郷へと向かう。
馬車を走らせるも車内の空気はとても悪かった。
私が、悪いから…。
そのまま誰も目を合わせずに目的地までついてしまった。
コネ「これ、俺らが壊してしもうたんやな。」
ショ「そうっすね。」
悲しそうに言いながら私に着いてきてくれる二人。
ひとらんらんさんは、馬車を見守ってくれている。
かなり歩き一際広い場所へと出る。
茶那「ここです。」
コネ「おし！探すで。」
村から離れた場所にあった研究所。
今は姿形も無い。
茶那「……しか、ここが…資料室のはず。」
なんどか研究所には入ったことがあるため大体の構造は覚えている。
瓦礫をのけるとしわくちゃになった紙が何十枚も散らばっていた。
手当たりしだいしわくちゃな紙を拾い上げファイルに仕舞う。
ファイルに入りきらず、手で押さえながら紙を拾う。
コネ「凄い紙の量やなぁ。」
周辺を探し終えたのか感心したようにこちらを見る。
ショ「手伝いますよ。」
そういって手を伸ばしてくるショッピ君からよけて
茶那「一人で持てますよ。」
すると二人は顔を見合わせてただ悲しそうにした。
コネ「なぁ、茶那？」
二人は目で何かを合図し、こちらを向いた。
茶那「なんですか？」
コネ「俺らは、お前らに頼って欲しいんや。」
その言葉は、鬱さんから聞いた時と同じくらい心を深く広く抉った。
コネ「俺ら申し訳ないと思っとんや。Aの方ばっか構ってお前には何もしてやれんかった。その裏でお前が傷ついとんのも知らずになぁ。」
コネシマさんは、ただ悲しそうに笑っていた。
コネ「ほら！また、昔みたいに笑えたら楽やろ？まぁ…難しいとは思うけどなw」
ショ「今回はクソ先輩と同じ意見っす。」
コネ「酷くない？！」
楽しそうに笑う二人を見て、こんなにも、皆…皆に迷惑をかけてしまったのだ。
コネ「な！せやから笑えや！！笑ったら茶那の世界も変わるはずやろ？」
ショ「本当にそうですよ。コネシマさんもらしくないこと言ってるんすから。」
コネ「らしくないってなんやねん！俺らしいやろ！」
二人の口論は続いた。
コネ「…やっと笑ったわ。」
ショ「本当に…。」
私はいつの間にか笑顔だったらしい。
二人に目を合わせないようにしながら、プリントを拾う。
コネ「で、茶那、俺らは何したらええんや？」
いつもの調子で聞いてくるコネシマさんに、
茶那「お手伝いをお願いします。」
と言って日が暮れるまでプリントを拾っていた。
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若草 翠 - コメント欄が混沌と化している､､､､。 (2022年4月10日 9時) (
レス) @page50 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪(プロフ) - ロアさん» 本編に比べると大分マシですね。(´`* (2018年10月22日 18時) (レス) id: ab4dd4135f (このIDを非表示/違反報告)
ロア - コメント欄平和だなぁ……(о´∀`о) (2018年10月22日 8時) (レス) id: 1b3cb3793c (このIDを非表示/違反報告)
狐雪(プロフ) - やみねこさん» ごめんなさい…コメントで暴れてるのはあまり気にしないでくださいね！ (2018年10月21日 11時) (レス) id: ab4dd4135f (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - ....？ (2018年10月21日 10時) (レス) id: f1268f3cdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐雪 | 作成日時：2018年6月1日 21時
