君が……だから。【snr】

8.想像でしかない ページ9

せ「は?そいつが?いきなり人に馴れ馴れしくして、男どもに媚び売ってるのに?よく言うわ」

明らかに悲しそうな顔をするA

さ「ったく、お前も素直になったらどうや?いつまでも嫌ってないで真正面から話して見ろよ」

すかさず坂田が反論してくる。

嫌いじゃない、幼馴染として大切だから遠ざけてるだけ。

小学校の時だって、女子からいろいろ言われているのを見てしまったことがある。

二度とそんな思いをさせたくないから

『坂田くん、もういいから……センラはなにも悪くないし』

いいや、悪いのは全部俺。坂田みたいに守れる勇気なんてない

せ「あのさ、“センラ”って呼ぶのやめてくれん?ほんと寒気するわ」

さ「何様のつもりやねん」

『大丈夫だから！もう行こ坂田くん、ごめんね……折原くん』

俺に出来るのは君と他人になることだけ


?「うぇい、折原君とやら」

せ「あ?」

昼休みが終わり、教室に戻ろうとしていたら後ろからなれなれしく話しかけられる

振り返ると、それはAの友達だった

せ「えっとA……じゃなくて笹田の友達っていうことは分かるんだけど……」

ゆ「流川 有亜。一応同じクラスなんだけど」

ああ、そうだ流川だ。

せ「で、なんか用?あいつにひどいこと言うなって?」

ゆ「別に、そうしたいならすりゃあいいよ。」

せ「え?友達なのに」

ゆ「だってあたしわかってるもん。折原君ってさ」


ゆ「Aのこと好きなんでしょ」

……見当違いなことをどや顔で突き付けられる。

せ「全然そんなんじゃないんだけど、聞いたと思うけど幼馴染なだけ」

ゆ「まったまたあ、ほらこっち来てごらん」

そういって窓の外を見るように言われる

そこからは男子生徒からラブレター?らしきものを渡されているAが見えた

ゆ「あいつ結構モテるからさ、早めに手打たないとやばいよ?それだけ、じゃあね〜」

なんでうらたんにしろ流川にしろ勘違いをしているのだろう


……勘違いだよな?

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お気に入り登録192人と、コメントをくださった「RONON」さんありがとうございました!

さっき気づいたんですけど、主人公ちゃんの苗字「笹田」なのに「笹崎」って書いてる箇所が何カ所ありました

……ぶっちゃけ「笹崎」のほうが言いやすい

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