君が……だから。【snr】

6.好きらしい ページ7

「おーい、折原。」

せ「んー?」

「呼び出しー」

せ「おー」

教室の後ろの扉まで行くと、1人の女の子が待っているのが見えた

女「あ、あの……」

せ「ん、なーに?」

優しい声で問いかける

女「入学式で見た時からずっとかっこいいなーって思ってて……」

女「も、もしよかったら、私と付き合ってください!」

そういって、彼女は頭を下げる


せ「ごめんな、俺彼女作る気ないんや」

濁さず、でも傷つけないように伝える

女「じゃあ友達から……」

せ「うーん、あんま友達もいらんから……次の準備あるから失礼しますわ」

嘘の用事を作って逃げ出す


まりあ「なんだったの?」

せ「告白されただけ、まあ断ったけど」

まりあ「そっか、ねえちょっと聞いてほしいことがあるんだけど……」

急に深刻そうに話し始める

まりあ「センラくんさ、いっぱい女の子寄ってきちゃって、正直どう思ってるの?」

せ「まあ、ちょっと勘弁してほしいときもあるけどもう慣れてるし」

お前も当てはまるけどな


まりあ「だからさ、私と付き合わない?」

心の中でお茶を吹き出してしまった

この3年間何事もなかったのに急展開すぎん?

俺が目を白黒させているのを見て、まりあが慌てて訂正した

まりあ「あ、あの本当のじゃなくて、その仮?というかそういうのでいいんだけど」

まりあ「そうすればセンラくんにあんま迷惑かける人がいなくなるかなーって!」

そうして頬を赤らめる

せ「うーん、でもさすがに嘘で彼女っていうのもあれやし」

せ「みんなのこと騙してるみたいでいややからごめんな、せっかく言ってくれたのに」

まりあ「そっ……か、じゃあまたなんかあったら言ってね!トイレ行ってくる!」

……裏がやばくなければ普通にいい子だと思うんだけどな


し「あ、いたいた」

昼飯を食べ終わったであろう、志麻くんとうらたんが話しかけてきた

う「あのさ、坂田なんだけどさ」

せ「ん?」

う「Aちゃん狙ってるみたいなんだけど……早くしないと取られるよ?」

[ガタンッ]

思わず立ち上がってしまった

坂田がAを……い、いやそんなのあるわけないよな

それよりもうらたんが最後に言った言葉。

あれはどういう意味なんだ?

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そして日替わりのほうでコメントをくださった「バナナフロート」さんありがとうございました!

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