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28.境界線 ページ29

せ「で、まあ昔同じクラスだったってお前が言ってたからわざと遠ざけたの。一応坂田達にも言ったのにあいつらは……。俺もちょいちょい気ぃ抜いたとこあったかもしれんけどな」

一通り話した。しかしAはまだ不思議そうな顔をしている

『なんで私のこと助けてくれたの?同じクラスだって言うだけだったらあそこまでしなくてもみんなを敵に回すようなこと言わなくても……』

ほんとに察しが良すぎて困る。わざと聞いてほしくないところを突いてくるなんて

せ「それは天宮が……」

お前が……


せ「幼馴染やから。」

せ「忘れたなんて嘘。ずっと覚えてた。ごめんな今まで言えなくて」

自分の気持ちを正直に伝え、謝罪の言葉を述べた

下げていた頭を上げるとAが涙を流していた

せ「うわわ!?な、泣くことないやん!!」

『だって…うれしいのっ、センラにそんなこ、とっ、もう……』

せ「分かった分かった!!分かったから泣き止めっての!!」

そんなに俺のことを……。Aを泣き止ませるのには結局10分ほどかかった

『ああ……もう大丈夫、うんありがと。えへへ〜』

せ「なんやその笑いかた」

ふにゃっとした笑顔でそういうAに俺もつられて笑ってしまう


せ「さてと……どうする?もう1時間目の授業終わったけど」

屋上に来てからすでに1時間以上が経ってしまった。

『う〜ん……このままサボる!!今日はもう戻れないと思うし、というか眠いし』

せ「相変わらず寝るの好きやなあ」

昔から寝るのが好きだった。変わらないのは嬉しいが、ちょっと呆れてしまう

『肩借りまーす』

せ「はいはい」

そして俺の方を使って眠りにつく。

な、なんか距離近い……?いやそりゃそうだよな。だって肩に頭乗せてるし、もう0cmと変わらん

久々に見るAの寝顔は子供っぽさも残ってるけど、大人びてもいる

俺は昔、頭を撫でてやったことを思い出す。

おそるおそる彼女を優しくなでると嬉しそうな表情に変わった


ドキドキしまくって辛いです

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1万8千hitありがとうございました!

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ぺるはむ - だっちさん» 毎回ありがとうございます……祝っていただけてとても嬉しいです! (2020年3月15日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!新作も読みにいきますね!!!!!! (2020年3月15日 7時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - イキリチビタヌキの嫁さん» ありがとうw名前に目が行っちゃうわw (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» いつも読んでくださってありがとうございます!センラさんをかっこよく書けていたようで安心しました…… (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
イキリチビタヌキの嫁 - 完結おめでとー! (2020年3月14日 19時) (レス) id: 97832db026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺるはむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/  
作成日時:2020年2月1日 19時

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