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6話 ページ6

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腕にAを抱えたまま学長のいる場所までの道を歩く。


Aは手持ち無沙汰なのか単に気になるのか、さっきあげたチョーカーを弄っている。




「(あまり期待してなかったが……やっぱり効果は薄いな)」


『……?なぁに』


「それ、気になる?」


『べつに?さわってるだけだよ』




ただのオシャレ小物、なんて言ったがあれは嘘。


Aの強すぎる呪力を抑え込むための軽い封印のようなものだ。


ただ予想通り効果は薄いようで、多少呪力は弱まったものの強いことに変わりはなかった。


学長に呪力を抑える呪骸でも作ってもらうかな。


そんな事を考えていると、あっという間に扉の前まで着いた。





「…着いたよ、挨拶しっかりね」


『がんばる…』




ぎぃ、と扉を開けると、まぁいつも通り人形をちくちくと作っている学長がいた。


学長の顔とそばに置かれた人形たちを見てAが思わず、こわ…かわいい……と呟いたのが聞こえた。




「君が例の、悟が連れてきた呪霊か」


『A、です……悪いおばけじゃないよ』


「……もう少し呪力を抑えたらどうだ。
先刻から敷地内に特級が居るんじゃないかと騒ぎになっているぞ」


「すみません、なんせ急なもんで準備不足でして」


「ふむ、ならこれを使うといい」




そう言って学長は、人形の山からやたらふわふわしたウサギの人形をAに渡した。




『ふあふあ……いいの?』


「あぁ、それをなるべく肌身離さず持っていなさい。
 そいつが呪力を吸ってくれる」


『ありがとう、ございます……!』




呪力うんぬんの話は多分わかってないだろうけど、余程気に入ったのか耳をふにふにと触っている。




『うさぎだから……うーちゃん…!』


「ふはっ」


「名前はもう付いてたんだがな……」

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まっちゃ - すごく面白いです!更新待っています! (2021年11月8日 22時) (レス) @page9 id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - とても面白いです。無理しない程度に更新頑張ってください!応援してます。 (2020年12月24日 19時) (レス) id: d92207b260 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 夢主ちゃん、めっちゃ可愛い!H×Hのアルカに重ねて読んで毎回萌えてます!!もしよければ1話だけでも「おねだり」テーマに書いてもらえると嬉しいです。 (2020年12月14日 23時) (レス) id: 58c76fca2c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 「悪いおばけじゃないよ」が、脳内で「悪いスライムじゃないよ」に何故か変換されました (2020年12月13日 12時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨霰 - 大丈夫だと思います!初コメ失礼しました!(コメントの文字数制限が来たので再びコメントさせていただきました) (2020年12月13日 0時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷっち | 作成日時:2020年12月9日 20時

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