【文スト】 光の少年と闇の少女

二十五話、敵に回してはいけない人 ページ37

〜首領室〜

A「首領、ちゃんとやってくれましたか？」

樋口が去った後の首領室にAが現れ、そう聞くと

森「うん。君が言った様にしておいたよ。でも、私は納得がいかないんだ。何故泉鏡花が、あの武器庫に爆弾を仕掛け、尚且つ起爆釦を持っていたのか。A君？君は何か知らないかい」

森がそう聞くと

A「さあ？私は最近、ずっと任務に駆り出されていましたから。でも何方にしろ、組合との取引は既に無効。あの武器庫には、武器は殆ど入っていない。言わば捨て駒。それに執着する理由でも？」

Aの言葉に、森は苦笑し

森「あの船は跡形も無く沈んで、何一つ証拠は掴め無かったよ。本当に、君や太宰君は敵に回したく無いよ君達二人が敵に回れば、ポートマフィアは壊滅だろうからね」

森の言葉に

A「“今の所”は考えていません。ですが、兄様や姉様を切り捨てたり、見捨てたりすれば…どうなるか分かりませんが。では失礼します。そろそろ彼奴等が来るでしょうから」

そう言うと、Aは首領室から出て行った

エリス「本当にアクタガワを殺せば、リンタローはAに殺されるわね！」

エリスの指摘に

森「そんな事ないよ！と、言えれば良かったんだけどね…彼女の実力はこの二年間、幹部となってからどんどん伸びて来ている。彼女の今後が楽しみだよ。組合と衝突する事になれば、Aちゃんの力が必ず必要になるからね」

〜医務室〜

A(兄様…御免なさい…でも、絶対に守ります。兄様と姉様の事は)

Aは芥川の髪を撫でると、作戦に備え、執務室へ戻って行った

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