【文スト】 光の少年と闇の少女

十二話、宵闇の舞姫 ページ15

〜路地裏〜

其処には、黒蜥蜴、樋口、A、そして芥川龍之介がいた

A「全員揃いましたね。」

Aがそう言うと全員が静かに頷いた。Aもそれを確認すると頷き返し

A「行きますよ」

そう言い、突撃の合図を出した。普通なら、一番年下の十八の少女の作戦は信用出来ない。だがこの少女、芥川Aは現、最年少幹部であり、ポートマフィアでも最高峰の構成員である。此処にいる全員が彼女を信頼し、尊敬しているのである

広津「A嬢、作戦コードは」

広津がAにそう尋ねた。Aは全員の方を向くと

A「作戦コード、Aノ甲で行きます」

Aの言葉に全員が頷いた。そして各自が自らの持ち場へ散らばっていく。其処に残ったのは、芥川、A、樋口である。そしてAは二人に向き直ると

A「行きますよ」

その言葉に二人は頷き、樋口は二人から一歩離れた。そして芥川おAは頷き合うと

芥川「羅生門！」

A「異能力、光と風と夢、風の舞、風車」

Aがそう言うと、鋭い風が建物を壊して行く。一方の羅生門も同様だ。この作戦は、建物を崩壊させ逃げ場をなくした者達を外で待機している黒蜥蜴が仕留めると言う作戦である。尚、樋口は本人の希望で何故か二人の護衛を務めている

樋口「A嬢、芥川先輩、そろそろ脱出しましょう」

樋口がそう言い、三人は壊滅寸前のビルから出て行った。そして今頃敵組織の構成員を捕らえているであろう黒蜥蜴達の元へと向かった

〜路地裏〜

A「御苦労様です」

Aがそう言うと、構成員達が頭を下げ

広津「A嬢、作戦通りその組織の諜報員、そして頭を捕らえました」

広津がそう報告すると、Aは頷き、捕虜の方へと向かい、目の前で立ち止まると

A「矢張り、諜報員、間諜は貴方でしたか」

その人物は…

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