三十三話 ヨコハマキングパラダヰス ページ35
二人「「ん?」」
敦の言葉に、その格好のまま固まる太宰と国木田。だが敦が
敦「あ、特に意味はないんですけど…」
慌てて言い直すがその一瞬で二人は椅子に戻ると
太宰「当ててご覧?」
その言葉に
敦「え?」
そう声を零した。そして太宰が言い直す様に
太宰「何ね、定番の遊戯なのだよ。新入りは先輩の前の職業を当てるのは、探偵修行の一環でもある」
太宰が言うと、敦が目の前の谷崎兄妹を凝視し
敦「うーん…谷崎さんとナオミさんは…学生さん?」
その回答に谷崎兄妹は
谷崎「お!当たった!凄い!」
ナオミ「どうしてお分かりに?」
どうやら当たっていた様だ。ナオミの質問に敦は
敦「ナオミさんはバイトだって聞いてたし、制服姿からして現役の学生さんかなって、谷崎さんの方は年が近そうだし…感です」
だそうだ。そしてそれを聞いた太宰は
太宰「正直でよろしい、じゃあ、国木田君は?」
次は国木田の番らしい。だが当の国木田は
国木田「ブー!!俺の前職などどうでも良い!」
珈琲を吹き出して叫ぶ国木田。どうやら地雷らしいだが敦はそんな事御構い無しに
敦「うーん…公務員?お役所勤めとか!」
そう言う敦。そして太宰はその返答に笑みを浮かべ
太宰「惜しい〜彼は元々教師だよ。数学の先生だ」
それを聞いた敦は
敦「へぇ〜」
そして敦は黒板の前に立つ国木田を想像した
国木田「“ここはXの累乗を使うに決まっているだろう!”」
違和感無しである。その結果
敦「なんか物凄く納得」
だそうだ。そして補足を加える様に
A「国木田さんは、時間等に少々厳しいでしょう?あれは教師であったが故の性だと思います。まぁ、私の勝手な推測ですが。」
苦笑いで返す。そして国木田は
国木田「昔の話だ。思い出したくもない」
記憶から抹消したいらしい。一体何があったのやらそして太宰は自分を指差し
太宰「じゃあ私は?」
敦「太宰さん?」
敦は拍子抜けした様に返すが
太宰「そう、私」
自分を指差したまま、敦に問う
敦「太宰さんは…太宰さんは…太宰さんは…駄目だ、全く想像がつかない」
腕を組んで考えるが、全く出ない様だ。そして見兼ねた国木田が口を開いた
国木田「無駄だ小僧、武装探偵社七不思議の一つなのだ、此奴等の前職は」
敦「等?」
国木田「嗚呼、Aの前職も不明だ」
却説、武装探偵社の七不思議とは一体なんなんだろうか
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時