第150話 臆病 ページ8
ガビとファルコからリヴァイについて相談されたことは本人には言わず、新しい掃除機も内緒で作ることにした。
昔、工具のお礼に掃除機をプレゼントした時にリヴァイは笑ってくれた。きっと私はそこでリヴァイを好きになったのだと思う。
だからまた掃除機をプレゼントすれば笑ってくれるはず。またリヴァイの笑顔が見られる。
そして掃除機を渡す時に、自分の気持ちも一緒に伝える。リヴァイの笑顔を見たら素直に言えるかもしれない。
『ーという感じでやろうと思うんだけど、どうかな…？できると思う？』
前に座るアニとピークに問いかける。
掃除機を作ると自分が提案したとき、これはチャンスだと気付きこの計画を思いついた。
そこで、偶然非番が重なった2人を呼んで話を聞いてもらっている。
「いいんじゃない？Aからの手作りプレゼントを貰う上に告白までされるなんて、兵長は贅沢だね」
頬杖をついて笑いながらピークは言った。それに対しアニは無表情のままこちらを見つめている。
「別にプレゼントを渡さなくても、そのまま告白して大丈夫でしょ」
『いや、無理…何度か言おうとしたけど、言えなかった…何かきっかけがないと…』
「それってさ、本当は振られるのが怖いんじゃないの？」
アニの言葉に心臓が跳ねる。
そうだ、きっと自分は心の奥でリヴァイから振られるのを恐れているんだ。
今まで自分に告白してきた人を振ってきたように、自分もそうなるのではないかと怯えている。
リヴァイを好きな気持ちに反比例して言いづらくなる原因はこれだ。
「まさか船で言ってた、妹だからっていうのを気にしてるの？」
『たぶん、そうだと思う…』
リヴァイは、“エルヴィンの妹”の私に忠誠を誓うとはっきり言った。
面倒を見てくれるのも、言うことを聞いてくれるのも全部、エルヴィンから命令されたからに過ぎない。
エルヴィンの妹であることは誇りに思っている。だが皮肉にも今はそれが障害となっている。
落ち込む私に、アニとピークは呆れたように顔を見合わせた。
「前にも言ったでしょ？兵長はAを一人の女として見てるって。そんなに不安にならなくたって大丈夫だよ」
「あんたがやることはひとつ。さっさとその掃除機とやらを完成させて、兵長に告白しな。焦れったくて見てられない」
『うん、そうする…アニも頑張ってね』
アニは微かに頬を赤く染めて「何が…」と顔を逸らした。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
