第149話 思案 ページ7
落胆するガビとファルコを見ながら、何か良い案がないか思考を巡らせる。
2人を掃除から解放するだけなら簡単。2人に他の仕事を与えればいいのだから。
だがそれだけではダメだ。リヴァイは一人でも掃除するだろう。少しは歩けるようになったとはいえ、不自由な身体でそんなことはさせられない。
考えながら目線を動かすと、机に置いた携帯用の工具箱が目に入った。
『2人の負担が減るかはわからないけど、兵長に掃除をさせない方法なら思いついた』
「ほんとに⁉︎」
ガビは一筋の希望を見つけたかのような瞳で私を見た。一体どれだけ悩まされていたのだろうか。
『単純な話、兵長を車椅子から降ろさなければいい。そしたら立って掃除なんてできないでしょ？』
「でもリヴァイさんをずっと座らせておくなんて、俺たちにはそんなことできません」
「はっ！まさか、縄で椅子に縛りつけておくとか⁉︎」
「確かに！紅茶に何か仕込んで眠らせたら、俺たちにもできるかも！」
「それしかない！Aさんって意外と残酷なこと考えるんだね！」
『いや全然違うんだけど』
何か盛大な勘違いをされている。残酷なことを考えているのは君たちの方だ。
『問題なのは、兵長が椅子から降りて掃除してること。だから、車椅子のまま掃除できるようにすればいい』
「座ったまま掃除って、そんな道具ありませんよ？」
『ないなら作る。それが技術者の仕事だからね』
「作るって、何を？」
『私が初めて作った掃除道具…掃除機を作る』
掃除機を使えば座ったままでも埃を取ることが可能だ。そして今まで学んだ知識を活用すればさらに進化した掃除機を作れる。
これならリヴァイも一人で掃除できるだろう。
『完成するまで時間がかかるから、しんどいかもしれないけどそれまでは頑張って耐えてね』
2人は元気よく返事をした。
『ひとつ疑問なんだけど、何で私に相談したの？』
「他の調査兵団の3人に相談してみたら、そういうことはAさんに聞けと言われました」
「リヴァイさんを一番よく知っているのはAさんで、Aさんの言うことしか聞かないって」
リヴァイと一番付き合いが長いのは自分だから、よく知っているという部分はわかる。
だが私の言うことしか聞かないというのは違う気がする。団長のアルミンならリヴァイにも口出しできるはず。
まさかリヴァイが怖いから私に押しつけている…なんてことを疑ってしまった。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
