第147話 充実 ページ5
人間が生活していく上で必要不可欠なものが衣食住の3点。技術班は主に「住」の部分を担当している。
まずは街の全貌を決定し、電気や水道の整備計画、避難民が暮らす住居の設計をしていった。
そこからは人海戦術。ジャンを始めとした力ある男たちが頑張って建設してくれる。
その他は、生活に必要な家具や道具を設計したり、他の班からの要望があれば必要なものを作ってあげることもある。
こんな感じで、忙しくも充実した日々を送っている。
一日の仕事を終えたら食堂でみんなと夕食を食べ、食事後はそれぞれ自由時間を楽しむのが日常。
今日は皆がさっさと部屋に帰っていき、食べるのが遅い自分と食後の紅茶を飲んでいるリヴァイは食堂に取り残された。
部屋にはリヴァイと2人きり。緊張して余計に食べる手が遅くなる。
「Aは今、楽しいか？」
静かになった食堂で突然リヴァイが話しかけてきた。
「お前の望んでいた武器を作らなくてもいい生活が実現して、楽しめているのか？」
『はい、すごく楽しいです。技術班の2人がまた色々教えてくれるので頼もしいです』
「それならいい」
ようやく完食しそうな私にリヴァイは紅茶を淹れて差し出す。
「楽しむのはいいが、また働きすぎて熱出すなよ。お前の技術はこの世界において欠かせない力だからな」
『世界から見たら私はまだ未熟者なので、どちらかというと他の2人の方が欠かせない存在だと思います』
「ならそいつらにやらせろ。面倒なことは全部押し付けとけ」
『さすがにそれは負担が偏りすぎてます』
完食後、紅茶に手をつける。飲みながら上目でチラチラとリヴァイを見る。
今、言うべきだ。せっかくの2人きり。自分の気持ちを、伝えないと…！
震える口を開く。だが声が出てこない。
「飲み終わったらさっさと片付けて早く寝ろ。明日も朝から仕事あるだろ」
はい…と小さく返事をする。
なぜだろう。昔は簡単に言えていたはずが、リヴァイを好きな気持ちが大きくなるほど言えなくなる。たった2文字なのに。
食器を片付けながら、胸がギュッと苦しくなるのを感じた。
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《現在公開可能な情報》
No.45
役割分担
総括・外交→アルミン、リヴァイ
食糧→アニ、ピーク、ガビ、ファルコ
力仕事→ジャン、コニー、ライナー
技術→A、テクトン、オニャンコポン
遊軍→イェレナ、(オニャンコポン)
みんな同じ宿舎で暮らしている
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
