第？？話 百年 ページ40
『どう？面白かった？』
映画終了後、Aは隣を歩くリヴァイに問いかけた。
リヴァイは飲み終わったジュースのボトルを綺麗に分別して捨て、空いた片手を自然とAの手に絡ませる。
「どこまで史実に基づいてるのか知らねぇが、100年前のこの世界に巨人が存在していたってのが信じられねぇな」
『でも本当にいた可能性が高いって、お兄ちゃんが言ってたよ』
「あいつなら言いそうなことだ。で、お前はどうなんだ？この映画が見たかったんだろ？」
『巨人のくだりはすごく面白かったけど、あの技術者はちょっと…終わり方も微妙だし』
「辛口だな。お前の尊敬する技術者じゃなかったのか？」
『尊敬してるからこそ理想とのギャップに納得がいかない。鈍感すぎて相手の人が可哀想』
「お前が言える立場か」
話しながら映画館を出て駐車場まで来た。リヴァイは助手席のドアを開けてAを座らせ、自身は運転席へと移動する。
キーを差し込みエンジンをかける。リヴァイの握るハンドルに施された紋章を見たAは、あっと声を漏らした。
『このあとアッカーマン社の展示会に行きたい。創立100周年を記念して昨日から期間限定で開催してるやつ』
「今日は映画だけの予定だろ。今から行ったら門限に間に合わねぇぞ」
『最新モデルの車見たいし、技術者の話もたくさん聞きたい』
「なら来週連れてってやる」
『この土日限定で新しい掃除グッズも先行販売されるらしいけど…』
「予定変更だ。急いで行くぞ」
グッとアクセルを踏み込み、2人を乗せた車は駐車場を後にした。
眩しい太陽に反射して車に装飾されたエンブレムがキラリと光る。
それはアッカーマン社の紋章、2枚の交差する翼だった。
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A
ウォール高校に通う高校生。スクールカーストのどこにも属さず、怪しげな機械を作っていると噂が出回り学校中から恐れられている。リヴァイと交際中。兄は同じ学校の歴史教師。過保護な兄から門限を定められている。
リヴァイ
ウォール高校の清掃員。Aと交際していることを生徒たちに知られないよう、デートはいつも車で遠出か自宅。毎度家まで迎えに行き、必ず門限までに家に送り届ける。Aの兄公認。
アッカーマン社
とある技術者が創設した自動車会社。車の他にも様々な家電製品を開発し、中でも掃除道具が優秀だと評判になっている。会社の紋章は自由の翼。
※進撃のスクールカースト軸
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
