第176話 帰郷 ページ34
パラディ島にいるアルミンから手紙が届いた。内容は和平交渉成功の知らせ。
大陸に残った私たちはその知らせにホッと胸を撫で下ろす。
ひとまずは平和な世界が訪れたのだ。
そしてアルミンからとは別に、ヒストリアからの手紙も同封されていた。
そこに記されていたのは私たちをパラディ島に招待するというものだった。
テクトンが設計してくれた船に乗り込み、ガビやファルコの両親に見送られながら大陸を出発。3年間お世話になった地域に別れを告げた。
船にはもちろん、自作の車を乗せている。これは車のないパラディ島への、友好の証として贈呈するべく作った車だ。
他にも写真機や掃除機など、戦いが終わった後の3年間で作ったものを乗せている。
船はゆっくりと進んでいき、数日でパラディ島近海までやって来た。
潮風に靡く髪を押さえながら船の甲板に出た。そして目に入ってきたものに胸が騒めく。
青い空と海の中にポツンと佇む島。見えてきた。私の生まれ育った故郷が…
港に船が停泊し、埠頭に降り立った。
出迎えてくれたのはアルミンたち、ミカサ、そしてヒストリア女王。
ヒストリアとは3年以上前から会っていない。目が合った瞬間、何とも言えない感情が込み上げてきて目に涙が溜まる。
しかしここは公の場。泣きたいのをぐっと堪えて形式ばった挨拶を述べた。
それからもしばらくは女王と招待客という関係で話を進めていき、ようやく堅苦しい公務を終えたヒストリアとプライベートで再会した。
「やっぱりAはすごいね。立体機動装置が可愛く思えるほどの機械まで作っちゃうなんて」
『車だけは絶対に作りたかったからね。パラディ島にも普及させるよ』
楽しみにしてる、と言ったヒストリアはそっと私に身体を寄せる。そして周りで話しているみんなには聞こえない小さな声で言った。
「アルミンから聞いたよ。兵長と婚約したって。おめでとう！」
『ありがとう…』
「ようやくって感じだね。結婚式の予定は決めてるの？私も行きたいな！」
『む、むりだよ…結婚式なんて…自分が主役で注目されるとか恥ずかしくて…死ぬ…』
「えぇー、Aの花嫁姿見たかったのに」
リヴァイとの関係に慣れたとはいえ、結婚式ともなれば別の話。元来の恥ずかしがり屋な性格が出てしまう。
相手のリヴァイも自分から結婚式をやりたがる人ではない。
でももし…もしもリヴァイがやりたいと言うのなら、考えなくもないけど…
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
