第146話 理想 ページ4
地鳴らしから逃げて来た人々の支援や街の復興を手伝うと決めた調査兵団とレベリオのエルディア人たち。
団長のアルミンが主体となってそれぞれ班に分かれて作業し、自分はその中の技術班を任された。
班員は自由に選んでいいと言われたので、技術分野において絶対に外せないある2人を呼び寄せた。
『2人にお願いがあります。私に力を貸してください』
「急に何言ってんだよ？」
「俺たちも技術班の仲間に入れてくれるってことかな？」
突然呼ばれて頭を下げられた2人は困惑している。
私が技術班に入れたかったのはテクトンとオニャンコポン。この2人がいれば、自分に足りない部分を補える。
『マーレやヒィズルの人たちがパラディ島を発展させてくれた。だから今度は私が助ける番。私が世界の文明を取り戻す』
記憶の中でエレンは言った。私に武器のない世界をつくってほしいと。
エレンの犯した過ちを無意味なものにしないためにも、何十年かかろうとやり遂げるつもりだ。
『私はまだ世界の技術を少ししか知らない。2人の持ってる知識が必要なんです。文明を取り戻すために力を貸してほしい』
お願いします、ともう一度頭を下げる。そのすぐ後に上からテクトンの呆れたため息が聞こえた。
「いちいち頭下げんなよ。そんなこと頼まれなくたってやるに決まってんだろ」
「そうだよ。ここまで一緒に戦って来たんだ、俺たちが手伝わないわけがないじゃないか」
優秀なマーレの技術者、敏腕操縦士、そしてパラディ島で一番と呼ばれた技術者。
新生技術班の誕生だ。
「Aは弟子とかとらないの？文明を復活させるには後進育成も必要なんじゃないかな？」
『私は説明が下手だし、自分自身もまだ勉強してる途中だから、教えられる立場じゃない。むしろ私を弟子にしてほしい』
オニャンコポンに答えながらじっとテクトンを見つめた。その視線に気づいたテクトンは肩を揺らす。
「はぁ⁉︎俺⁉︎俺はお前を弟子になんかしねぇよ！」
『たくさん教えてもらったし、私より色んなことを知ってるので師匠だと思ってました』
「勝手に師匠にするな。俺も全部は知らねぇし、お前だけが知ってることもある。だから俺は、Aとは対等な関係でいたい」
テクトンは頭を掻きながら目を逸らした。
今まで一方的に教わることが多かった。だがこれからは知らないものを教え合って科学技術を発展させる。
これは私の理想としている形だ。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
