第171話 心酔 ページ29
新しい掃除機をプレゼントしてから、リヴァイは毎日使ってくれている。
これでガビが掃除から解放される…と思いきや、いつの間にかガビも掃除にこだわりを持つようになっていた。
指示されなくても自分から掃除をするし、リヴァイの点検も一発で合格をもらっている。
雑巾掛けをした直後の廊下を歩いたライナーがガビから怒られているのを見かけることもあった。
もう清掃班と呼んでもいいほどにリヴァイとガビが掃除をしてくれて、宿舎はいつも清潔に保たれている。
掃除機は、地鳴らしで平らになる前から世界にはない機械だったらしく、この発明にはテクトンとオニャンコポンも相当驚いていた。
オニャンコポンから、掃除道具の会社でも立ち上げたら？と提案されるほどに。
掃除機が完成したので、次はいよいよ車の製作に着手した。
マーレに渡って初めて車を見たとき、一瞬で心を奪われた。
鉄道や飛行船といった壁外の他の乗り物にももちろん惹かれたが、車だけは別格。
馬もいらない、レールもいらない、道さえあればどこでも走れて誰でも操縦できる手頃な大きさの乗り物。
こんなにも便利な乗り物が世の中に存在していることに大いに心を震わされ、実物を初めて見たときは感動のあまりすぐには動けなかった。
これは立体機動装置を知ったときの感動をはるかに上回る。
どうせ会社をつくるなら車の会社をつくりたい。そう思うほど車に心酔している。
地鳴らしで文明のほとんどが消滅。車も今の世界にはほとんど残されていないだろう。
車を分解するという夢は叶わなかったが、この平らになった世界で必ず車を復活させる。
というような車に対する想いを弟子のファルコによく聞かせていた。
「やっぱりAさんは根っからの技術者ですね。他の2人よりも技術に対する熱意を感じます」
『それでよくいろんな人を困らせてるけどね。ファルコも、私がスパルタなことしてたら遠慮なく言ってね。自分じゃ気づかないから』
「いえそんな、Aさんは噂に聞いてるほどスパルタじゃないですよ」
『ほんとに？』
「はい、むしろ好きなものに一直線なAさんがかっこよくて憧れます」
弟子からこんなことを言われて嬉しくないわけがない。それにスパルタになってしまうという不安も杞憂だった。
これは私が変わったのではなく、ファルコ自身が技術に興味を持ってついてきてくれたから。
弟子になってくれたのがファルコで本当によかった。
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わたがし(プロフ) - moguさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！好みに合っていたようで光栄です！この作品を書いた甲斐がありました。尺の都合で省略した箇所を集めたスピンオフ的なものを作る予定なので、楽しみにお待ちください！ (3月17日 20時) (
レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - はにみずさん» 最後までお付き合いありがとうございました！いつも温かいお言葉を送っていただいて、本当に、心の底から感謝しています！読者様のおかげで最後まで続けられました。進撃にハマるきっかけとなることができて嬉しく思います！ボードにも感想ありがとうございました！ (3月17日 18時) (レス) id: 299a057106 (このIDを非表示/違反報告)
mogu(プロフ) - 作者様、キャラ設定もストーリーも好みドンピシャ過ぎて、正直完結がとても寂しいですが、更新本当にお疲れ様でした！小説の内容をより理解する為アニメを全話見返し繰り返し読ませていただくほどこの作品が大好きです。これからも陰ながら応援しております。 (3月17日 18時) (レス) @page43 id: 22906dc04b (このIDを非表示/違反報告)
はにみず(プロフ) - 更新お疲れ様でした！物凄く感動しました！主人公ちゃんの純粋で真っ直ぐな思いがリヴァイさんの心を動かしていたことに感動して思わず泣きそうになりました！この作品を読んで進撃の巨人が更に好きになる切っ掛けになりました！最後に、これからも応援させて頂きます。 (3月15日 21時) (レス) id: a327b3fc09 (このIDを非表示/違反報告)
LIVI,LOVE - 作者様、私の作品作り始めましての設定だけ投稿しました！作者名は『コットンキャンディー』です！作品名は『兵士長の双子の妹も最強でした、、、』です！これから、アニメとマンガを見つつ、お話し作っていきます！ (3月2日 11時) (レス) id: 7441eb7b04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたがし | 作成日時：2024年1月21日 10時
